2008年06月05日

(ほどほどの境地)花を見るなら五部咲き(『菜根譚』より)

(ほどほどの境地)花を見るなら五部咲き(『菜根譚』より)


(現代語訳)

花を見るなら五部咲き、酒を飲むならほろ酔いかげん、このあたりが最高におもむきがある。
満開に花を見たり、酔いつぶれるまで飲んだりしたのでは、まったく興ざめだ。
満ち足りた境遇にある人は、このことをよく考えてほしい。


(解 説)

 ほどほどが良いのだという。酒にしても、飲むなというのではない、ほろ酔いかげんでやめておけというのだ、確かに、酔いつぶれるまで飲んだのでは、体にも悪いし、周りにも迷惑をかける。酔いからさめると。索然(さくぜん)たる思いまでこみ上げてくるではないか。
 漢の武帝も、「歓楽極マッテ哀情多シ」と歌っている。ほどほどをよしとする感想には大いに聞くべき点があるのではないか。


(感 想)

 花見の席、ワイワイ飲むのは良いが、終わり際になり良いつぶれて、おもむろに起こされ、とぼとぼとグループの後を付いて行く人を見ることがある。明日、みんなと顔を会わせるときにどんな挨拶をするのだろうと考えます。
 満開になったら、後はしぼむだけ。坂を上り詰めたら、後は下るだけ。物事も昇っていくときこそが、楽しい時間と思います。先人たちも、色々な場面で反省しつつ、上記の言葉を後世に対して残しているのかもしれません。
 人生、ほどほどで、勢いを止める心構えも時には必要なようです。

*参考資料:守屋洋著「新釈 菜根譚」より



Posted by ノグチ(noguchi) at 06:36│Comments(0)TrackBack(0)菜根譚

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