<己に克つための極意>「意なし、必なし、固なし、我なし」〜敬天愛人〜

ノグチ(noguchi)

2021年04月03日 18:02



<己に克つための極意>「意なし、必なし、固なし、我なし」〜敬天愛人〜

西郷隆盛の教えをまとめた『南洲翁遺訓』のNo.21は、

「敬天愛人」

原文は長いのですが、その訳文に以下の言葉がありました。

(以下、本より)

 己に克つための極意は、『論語』に「意なし、必なし、固なし、我なし」、すなわち、私欲を貪る心をもたないこと、自分(我)を必ずとおそうとしないこと、こだわりの心をもたないこと、さらに独りよがりにならないこと、の四つをつねに心がけることである。(中略)
(以上、『南洲翁遺訓』より)

写真のキーホルダーは、先日亡くなった義母の所蔵品から出てきたので、妻が「西郷隆盛好きよね」といただいてきました。

敬天愛人

西郷隆盛の代名詞みたいなものですが、私は、己に克つための極意を、生涯貫き通した人ではないか、と思っています。子孫に美田を買わず、富はみな若い武士に与えた生き方は、今にもつながるリーダーの基本のように思います。

丸十文字:常に薩摩武士を表すシンボル

「意なし、必なし、固なし、我なし」

の精神は、これからリーダーを目指す人たちが、どれだけ知っているのでしょうか?

明治維新の精神を忘れてはいけないと思ったところでした。

*西郷南洲遺訓は、明治6年に下野して薩摩に帰った西郷隆盛を、庄内藩の若い武士たちが、まだ10代の藩主とともに学びに薩摩を訪ねた。その時に、語った西郷隆盛の教えをまとめたのが『西郷南洲遺訓』としてまとめられ本となった。

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