(老子)違った考え方を批判し合うから凶を招く
(老子)違った考え方を批判し合うから凶を招く
今日は、午前2時間半、午後3時間、初めて会う方と意見を交わす機会を持ちました。日々流れる情報を元にして、考えていることは違うなと思います。しかし、みんなこの世に生きているのは違いありませんし、今よりもより良くの思いは同じと思います。。
今日、語る中で頭に浮んだ言葉が、「知足」でした。
「足るを知る」(知足)
私の師の一人が、常々語る言葉ですが、元々は中国古典の「老子」の言葉と言われています。今日の議論を振り返ると、同じような情報から発想することが一人ひとり違うと感じます。
また老子の教えに、次の言葉があります。
「常を知らざれば 妄(みだり)に作(な)して凶なり」(老子十六章)
「常」とは、゛昔から変らないもの゛と言う意味ですが、何時の世も、人はひたすら「きみの考えとぼくの考えは違う」、「ああすればプラスだ」、「こうすればマイナスだ」と、違っている考えを批判しあって毎日を送っていると、「凶」(不吉な状態、不幸の状態、混乱の状態)を招くことになるとありました。また別の言葉は、
「不善なる者も われまたこれを 善とせん」(老子四十九章)
の意味は、「いい」と「悪い」の見方は、時代とともに変るという教えと、私なりに理解しています。ただその価値観もまた、人それぞれ受け止め方が違うと思います。
価値観とは、一人ひとりが生きてきた人生(文化)によって形作られると思います。老子の言う、「善い(良い)、悪い」、「賛否」、「勝負」・・・、の見方も、時代が変れば変ることもありし、立場を変えると賛否が変ることもあるの教示と思います。
ちなみに、今日対談した内容は、
(午前) 地域興しと農業ビジネスの新技術、他。
(午後) 新産業起こしと地域ネットワーク、他。
数年かかりそうな取り組みですが、今日を起点にして色々な方と語り、また違った分野がリンクできるような異業種交流が生まれると良いなと思っています。
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