(道の実践)知る者より、好む者より、楽しむ者に
(道の実践)知る者より、好む者より、楽しむ者に
人の道とは何か? 日々悩んでいます。
「道」とはないか。安岡正篤氏の著書に「人間学のすすめ」の末尾に人生に必要な5つの言葉がありました。
節義、胸壊(きょうかい)、量と断、斡旋の才、誠
節義:節度を守って、正義を重んずる心
胸壊:周りの諸条件に萎縮せず、自分本来の自由な心、
量と断:量とは、人の度量とか器量のこと。
断とは、識見と勇気を持って決断・実行すること。
斡旋の才:公益を考えた、人と人をつなぐ橋渡し(お世話)すること。
誠 :「只一片の誠つき通りて、人世の栄辱などは塵ほども胸中に雑じらぬ」(楠正成)
上記の5つの理念を実践していくことが、安岡氏の説く「道の実践」であると思います。孔子もその道の実践を次のようの順序だてて教示しています。
(本文)
子曰わく「之を知る者は、之を好むものに如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。」
(読訳)
孔子が語られた、「知るものは、好んでやる者には及ばない。好んでやる者は、楽しんでやる者には及ばない。」
また、「君子は、博(ひろ)く典籍を学んで知見をゆたかにし、これを引きしめるのに礼を以てすれば、人の道にそむくことはないであろう。」ともありました。
楠正成公の「誠(良心)」こそ、今の人々が大事にして、他人を思いやる心を持つことが大事なように思います。
考えが甘いかもしれませんが、犯罪を取り締まる事も大事ですが、教育を重視し、事件の起り難い社会通念を広げる事が、近い道と思っています。
*参考資料:伊與田覺著「仮名論語」
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