自らの生きる芯(誠)を、磨き鍛え、前進せねばと思う。〜孔子の最後の訓示から〜

ノグチ(noguchi)

2021年05月31日 20:26

自らの生きる芯(誠)を、磨き鍛え、前進せねばと思う。〜孔子の最後の訓示から〜

『論語』の最後の言葉を知っていますか?

論語の初めの言葉は、

「子曰(のたま)わく、學びて時に之を習う、亦説ばしからずや。朋遠方より来る有り、亦楽しからずや。・・・」

ですが、論語の最後の一節は、あまり知られていません。

実は、私も学んではいますが、記憶にありません。

今夜、改めて読むと、人と生業に必要な要素について説かれています。

(以下、『仮名論語』より)

 孔子曰わく、命を知らざれば、以て君子たること無きなり。禮を知らざれば、以て立つこと無きなり。言を知らざれば、以て人を知ること無きなり。
(以上、『仮名論語』の末尾の言葉転載)

この訓示の直訳は、

先師(孔子)が言われた。
「天命を知らざれば、君子たるの資格がない。
 礼を知らなければ世に立つことができない。
 言葉を知らなければ、人を知ることができない」

仁義礼智忠臣孝悌

人間の生きる基本と孔子は語っています。

四十にして立ち、五十にして天命を知り、六十にして耳従い、七十にして矩を超えず。

有名な孔子の教えですが、これがなかなかできないの何凡人だなぁ、と反省します。

人には、こだわり(文化・歴史)があります。これをなくすと、自らの存在がかすれてしまう。どこまでこだわるか?

そこが、孔子先生の『論語』の末尾の訓示にあるのだろう、と思います。

天命=生きる目的・志

礼=決まり事・良識

言葉=学問・学び

と解釈すると、終身=自らを鍛え高める、ということでしょうか。

聖人である孔子先生も人生は悩み迷いの時間だったこと、我々凡人は、さらに考えが浅く、時代に翻弄されますが、自らの生きる芯(誠)を、磨き鍛え、前進せねばと思った今夜です。

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