怒ると相手にうつる。〜喜怒哀楽は伝染する〜
オリンピックとか、ドラマとか、周りでも、誰かが泣いているを見て、自分も泣く。これを「もらい泣き」と言います。
養老孟司著『養老先生のさかさま人間学』に、冒頭のことが解説されていた。
本の内容を要約すると、
怒る、悲しむ、楽しむ、
不思議なことに、この三つの感情は他人にうつります。伝染する。
怒ると同じ。相手が怒っているとよくけんかになります。これもうつるわけですが、どっちが先に起こったか、最後には分からなくなるのが普通です。
(以上、本より)
"怒る"に付随する感情に、
怒鳴る
見下げる
恨む
邪魔する
いじめる
嫌がる
相手の何かに"怒る"と付随していろいろな、負の行動が始まる。
中国の諺に、「陰口は、自らに返る」今の訓示があるそうだ。
また「尽心」の本来の意味は、人に心を尽くすのではなく、自らの心を育てることを尽くすということと知った。
「尽心」の教えからすると、人に「怒る」ことは、実は自らに怒ることになる。
人に怒ると、自らの心が鎮まらないから、自らの心を痛めることになる。
怒るに付随する行為は、自らの心を痛めていることになるのではないか。
人への怒りは、相手は伝わり、その反動から、実は自らの心を痛めている。
養老先生のさかさま人間学
なかなか、生き方のヒントが、詰まっているように思います。
人に嫌がらせをすると、自らの心を痛めていることになる。
人間誰でも陥る感情、気をつけねば!