人は練磨により仁となる ~道元~
人は練磨により仁となる ~道元~
玉は琢磨によりて器となる、人は練磨によりれ仁となる、何(いずく)の玉かはじめより光有る、誰人か初心より利なる。必ずみがくべし、すべからく練るべし、自ら卑下して学道をゆるくする事なかれ。
(意訳)
玉は磨くことではじめて価値がでる。人も自ら磨き鍛錬して初めて真の人となる。世の中に初めから光っている玉があるだろうか、初めからすぐれた働きをする人がいようか。ともすれば、必ず磨き、鍛錬すべきである。決して能力や素質がないと自らを卑下して道を学ぶ努力を怠ってはいけない。
(解説)
もちろん、それは運命的な出会いやよる場合も多いが、自らそういった人を求め続けていればそういった伯楽と巡り会えるチャンスも増える。また、いまだに自分を完全に磨いてくれる伯楽が見つからなかったとしても、自分を認め励ましてくれる友人もりっぱな伯楽であり、そんな伯楽の友を持つことは人生を味わい深いものにしてくれる。(中略)
今日、紹介した道元の言葉に、感想は必要ないと思います。読んで頂いたみなさんで、考えていただければ幸いです。
「自ら卑下して学道をゆるくする事なかれ」
日々に努力こそ、自分の伯楽をさがす道かもしれません。
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