慶應義塾の教育、3つの目的と3つの国民力
慶應義塾の教育、3つの目的と3つの国民力
ここ数日、江戸期の義塾の起こりや理念をかいた本を読んでいますが、教育者福沢諭吉が慶應義塾を作った理念はどういうものか、とても興味がありました。童門氏の「義塾の原点」に、慶應義塾の3つの目的と、国民に必要な3つ能力(資質)がありました。
<教育の3つの目的>
・ひととおりの知識や見識を持っていること
・独立の生計をいとなむだけの能力を持っていること
・高尚な品格をそなえていること
自分の意見を持ち、生きる力、そして徳のある人間を目指した。
そこで生れたのが、『学問のすすめ』の名言、
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」
また、福沢諭吉の目指した日本の国民(国家観)は、どんなものだったかも紹介されていました。
<国民に必要な3つ能力(資質)>
・個人の人格の 平等尊重
・実証的探求を重んじる科学的精神の鼓吹
・日本の国を愛する心の振作
これは、日本国民のあり方を国民的規模で考えたものと思います。
余談で、紹介されていたのが、福沢諭吉は「廃藩置県」の実施を評価し、よろこんだ。
「廃藩置県こそ、個人を縛りつけていたいろいろな規制から脱し、自由を与えるものだ。」「廃藩置県こそ明治維新の成果である」
*参考資料:童門冬二著「義塾の原点」
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