情報は一歩先の変化を読め ~宮本武蔵語録

ノグチ(noguchi)

2009年04月30日 23:17

情報は一歩先の変化を読め ~宮本武蔵語録

「物ごとの景気と云う事は我が智力つよければ必ず見ゆる所也」(五輪の書)

 童門冬二氏の「宮本武蔵の人生訓」の『五輪の書』の解説に、情報のついて書かれたものがありました。

(本文)
「人がたくさん集まる場所へ行きなさい。そして情報を仕入れなさい。しかし、人から聞く話や。読む新聞や週刊誌や、あるいはテレビその他から仕入れた情報を、他人と同じように受け止めていたら、それは駄目ですよ。むしろ、その情報の中に含まれている半歩先、一歩先の変化を読みとらなければ、情報をいくら大量に仕込んでも意味はない。そこが、商法に対して、あなたがそれを活用できるかどうかの分かれ目だ。
 同じことを聞いても、同じことを読んでも、違うことを感ずるような情報の処理方法が必要ですよ」
    (以上、「宮本武蔵の人生訓」より抜粋)

 情報は、鵜呑みしたら何にもならない、その中に含まれる社会的変化を感じ取る能力(学問力)こそ、先の見通しの出来難い現代の必要な、リーダーに必要な資質と思います。
 
>情報の中に含まれている半歩先、一歩先の変化を読みとらなければ、情報をいくら大量に仕込んでも意味はない

>智力つよければ必ず見ゆる

武蔵の云う「景気」とは、上昇気流につながる変化を説いているように思います。
現代の変化、新型の豚インフルエンザに影響で、苦境にある地域、分野には、「危機」と思わず、裏を返せば、「危険+機会=危機」と読み替えて、起こる事件・出来事に対処していくことが必要と思います。

変化を掴む、智力を備えたいものです。

*参考資料:童門冬二編訳「宮本武蔵の人生訓」

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