(五輪の書)不遇の時は人をよく見極めよ
(五輪の書)不遇の時は人をよく見極めよ
左遷、降格、あるいは、失脚と、色々人の評価急落する時は、誰にもあるものです。そんな時には、色々な人が訪問してきます。それを宮本武蔵風に、分類すると6タイプに分かれます。
<不遇の時に訪ねてくるタイプ>
一、本当に親身になって、貴方の助けになろうとする人間
二、上辺ばかりのなぐさめを言いにくる人間
三、不遇になって貴方が、今、どういう状態になっているかを覗きにくる人間
四、不遇になって貴方をからかいにくる人間
五、不遇になった貴方の状況を、会社の連中に吹聴するためにくる人間
六、不遇になった貴方が、今、会社でどう言われているかを告げにくる人間
(以上、「宮本武蔵の人生訓」から抜粋)
本当に、親身になって貴方のことを心配する人間は少ない、ということかもしれません。
こんな時は、発想の転換が必要です。武蔵は、多分こう言うのではないでしょうか。「宮本武蔵の人生訓」から、
(本文)
「窮地を窮地と思うから窮地になる。他人がたとえ、そう思おうと、自分だけは、この窮地は決して窮地ではない。必ず壁は崩せる」と、積極性をもつべきと、恐らく武蔵なら言うだろう。(中略)
(以上、「宮本武蔵の人生訓」から抜粋)
窮地に陥っても、それを窮地と思わないということは、その窮地を造成した状況をその時になって、あわててつかむのではなく、普段からよく知りつくしすような努力を怠ってはならない。
*参考資料:童門冬二訳著「宮本武蔵の人生訓」
関連記事