命もいらず名もいらず、官位も金もいらぬ人は、困るもの也
命もいらず名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るもの也
(西郷隆盛の教示)
「命もいらず名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るもの也。この始末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業はなし得られぬなり」
(解説)
命も名誉も財産も何もいらないというような人には困ったものだが、そのような人でなければ、困難を分かち合い、国家的な大きな仕事をすることはできないということを説いています。
(補足説明)
自己の利益や自己の保身をいっさい前提をしない、まったくの「無私の精神」に基づいた政治家の出現がいまこそ望まれます。そのような境地に立ってこそ、真の改革を果すことができるのです。
(感想)
無私の精神こそ、人を惹きつける魅力かもしれない。
*出典:稲盛和夫/境屋太一共著「日本の社会戦略」
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