【松下幸之助氏の遺訓】素直な心になる。「人は居るが、(頼りになる)人は居ない」。

ノグチ(noguchi)

2013年12月20日 06:42

【松下幸之助氏の遺訓】素直な心になる。「人は居るが、(頼りになる)人は居ない」。

おはようございます。朝ウォーキングは、途中小雨に振られ、引き返しました。冬空は、いつ雪・霙になるかわかりませんが、やはり雨は冷たいで帰って来ました。

昨日、古本屋に出かけて、久々に故松下幸之助氏の著書を購入してきました。2004年のPHP文庫本で、『素直な心になるために』です。その末尾に、「自他ともの幸せのために」の見出しで書かれたページの一節に、次の部分があったので抜粋します。

(以下、転載)

すなわち、一人でも多くの人々が素直な心になることの大切さを認識し、そして素直な心を実際に養い高めていったならば、それだけ多くの人々が生かされ、物事の成果は高まり、より和やかな豊かな姿ももたらされてくるのではないでしょうか。そしてそこには逐次よえいよき共同生活も実現し、お互い一人ひとりの幸せも歩一歩、高められて行くのではないかと思います。
(以上、『素直な心になるために』より)

松下幸之助氏は、晩年によく“素直”という言葉を多用されていたように思います。素直は、自分の良心と向き合うことだと思います。自分の良心、あるいは良識と向き合い、周りの方々と調和(和)を保つことに努めるのが、日本人の生き方、と語っておられたのかしません。

本の一番最後の1行には、

「お互いに、素直な心になりましょう。素直な心はお互いを強く正しく聡明にいたします。そしてよき社会をつくり自他ともの幸せを生み高めて行くのです」

社会の不安は一人ひとりの不安の集まり、明るい未来は一人ひとりの夢の集まり、やはり一人ひとりが、自分のできることを懸命に続けるしか、よりよき社会の実現はできないと、偉人の言葉から確認した気がします。

松下電器は、戦前、戦中、戦後の混乱・動乱の中で、勝ち抜いて来た企業ですが、創業者の松下幸之助氏は、人材教育に力を注がれた企業家だと思います。加えて松下政経塾、現代の松下村塾からは、多くの人材を排出しました。「企業は人なり」、「人は居るが、(頼りになる)人は居ない」の言葉通り、リーダーの育成が何の分野にも必要なことを痛感します。

「素直な心になりなさい」、改めて松下幸之助氏の志を学んだ気がします。今日は、12月の定例議会最終日、夜は議員と執行部との懇談会もあるので、今年1年の自分の仕事を確認する機会にしたいと思います。

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