敵に学ぶ 〜 自分の競争相手からも学ぶ心構えが大事。
敵に学ぶ 〜 自分の競争相手からも学ぶ心構えが大事。
松下幸之助著『指導者の条件』から引用、
徳川家康は強敵武田信玄に常に苦戦し、苦杯を何度も飲まされた。最後の三方ヶ原の戦いでも敗れ、九死に一生を得ると言った姿に打ち破られた。だが、その後武田信玄が人物が陣中で急死した。それを知った徳川家康は、次のように語った。
敵に学ぶ
「まことに惜しい人を亡くしたものだ。信玄は古今の名将で、自分は若い時からその兵法を見習ってきた。いわば私の師ともいえる。その上、隣国に強敵があれば、政治でも軍事でも、それに負けないようにと心がけるから、自分の国もよくなる。そういう相手がいないと、つい安易に流れ、励むことを怠って弱体化してしまう。だから、敵であっても信玄のような名将の死は、まことに残念であり、少しも喜ぶべきでない」
(以上、『指導者の条件』より)
これを現代風に読み替えれば、「相手の経営のいいところを大いに取り入れてやろう。また、そういう相手と競争していくのは一面大変だが、同時に非常な励みにもなる。結局自分のところの発展にプラスになる」とも言えます。
ライバルこそ自分を向上させるパワーを生むように思います。「発憤なくば成らず」、やはり“なにくそ!”と思う決意こそが、成長させる原点かもしれません。
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