『孝経』天子章 第二(宇土論語教室 朗読文)

ノグチ(noguchi)

2008年05月28日 15:13

『孝経』(宇土論語教室 朗読文)

(本文より)

・天子章 第二

子、曰(のたわ)く、
親を愛する者は、あえて人を悪(にく) まず。
親を敬する者は、あえて人を慢(あなど)らず。
愛敬(あいけい)親に事(つか)うるに尽して、
徳教百姓(ひゃくせい) に加わり、
四海に刑(のり) す。
蓋(けだ)し天子の孝なり。
甫刑(ほけい)に云く、
一人慶あれば、兆民(ちょうみん)之(これ)を頼(よ)ると。


(解 説)
老先生(孔子)の教え。
親を愛せる者は、他者も愛せる。
親を人として遇することができれる者は、他者に対しても同様である。
真に親を敬愛することができるならば、親への愛・敬すなわち孝道徳を国内の人々に教え、更に天子の徳化がまだ及んでいない四方の他にいる野蛮人(東夷、西戎、北狄、南蛮)にも広めてゆくことができる。これが天子の孝なのである。
『書』甫刑 にこうあるではないか、「天子 善なれば、万民 従う」と。


( Web 解説) 『孝経(こうきょう)』
 http://kanbun.info/keibu/kokyo01.html


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