「名こそ流れて 今も伝わる」日々前向きに生きることが大事。
おはようございます。ゆっくりの朝です。
昨日は、仲間と色々な事を語りました。出会いは、色々な縁が繋がって起こるものですが、その縁がをつなげて行くには、けっこうな気遣いが必要なものです。
日本人は、思惑(世間の評判)を気にする。
はたして、世間とは何か?
地位から退いて時間が経つと、世間の評判になることもあまりなくなる。話題にもならないのもまた寂しいものですが、世界のリーダー中には、シンガポールの元首相のリー・クワンユー氏のように「世界の話題にならないような国にしよう」とやって来た結果、アジア一の一人当たり生産力を持つ国になっていた。一人ひとりの努力こそ、国を富ませるかもしれません。
百人一首に次の歌があります。
「滝の音は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ」
【直訳】滝の音は ずっと前に 消えたけれど その名は流れ 今も伝わる。
[評釈]滝の流れがなくなり、水の落ちる音がしなくなってずいぶん月日が過ぎてしまったけれど、その滝の評判は世間に流れ出て、今でもなお鳴り渡っていることだ。(中略)
百人一首は、恋の歌が多いが、今日はあえて、人の評判としてこの歌を詠むと、地位を退いて長い時間が経っても、その評判は後世まで語り継がれている、と解釈します。よく使う故土光敏夫氏の政治改革への強い思いを語った「出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打てない」の言葉ですが、現代でも政治改革となると、土光敏夫氏の国鉄民営化を含む、政治臨調時代の映像が流れる。
地位を退いた後、どんな話題が世間に残るか、当事者として立場にある時、どんな言動を続けたか、によるように思います。
上記の歌を作った大納言公任(だいなごんきんとう)は、当時とすれば長生きの74才まで生きた方ですが、地位を離れて20年もすると話題のもならないが、亡くなった後、葬儀が始まってから、本人の人柄が語られ始める。人の真の評価は、故人になってからと教えられました。
「名こそ流れて 今も伝わる」
故人になってどんな話題が始まるか、自分の知る由もないないことですが、気になるところです。勝海舟いうに、人の噂など気にもせず、自分の生き方を貫いた人もいます。それぞれの人生、日々前向きに生きることが大事なのかもしれません。