<人間は変わらない>正道を骨太く辛抱強く貫き通す。少しの勝利でいいから、一戦一勝積み上げて行こう。〜城山三郎語録〜
人間社会は、どの分野でも競争や比較される。一時期、飛ぶ鳥を落とすような勢いの人が、あら!いつの間にか、何処へ消えたか分からない歴史は、数えきれないほどあります。
私は、建築業界に40年近く居るのですが、建築工事に関わる企業でも、事業伝承ができず消えていく企業も多い。そんな中、1000年を越える歴史のある伝統建築を生業とする工務店が存在します。その違いな何だろうと考えたりします。
作家の城山三郎氏の本に以下の言葉があります。
(以下、『人生の流儀』より)
「少しでも心のこもったサービス、よりよい品物をと心がけるーーその正道を骨太く辛抱強く貫き通すこと。長続きする本物の客をとらえるには、それしかない」〜城山三郎著『打たれ強く生きる』〜
正道を貫通す。
今朝のニュースで、大手ゼネコンの役員が、下請け業社から賄賂(現金)を取り続けていた、と報じていた。ある下請け企業は、「2億円を渡した」と訴えている。すごい話しですね!
独り勝ち(一世を風靡する)を望む輩は、末路は哀れな結果を歴史から学んでいないように思います。
そんな生き方より、地道に継続して、1000年を超える歴史の企業になることの方が、後の後輩たちから"中興の祖"とか、尊敬の念を持たれるものです。
また城山三郎氏の本に、勝ちの意味について書かれていました。
(以下、『人生の流儀』より)
「わたしは大勝利を夢見ているのではありません。少しの勝利でいいから、一戦一勝積み上げて行こうと思っているのです。強いていうなら、百戦百勝が夢なのです」〜城山三郎著『百戦百勝』〜
飛ぶ鳥を落とす生き方をするか、
少しの勝利を積み重ねる生き方をするか、
どちらを選ぶかは、人それぞれですが、有史以来、たくさんの人生訓が語られてきましたが、哀れな末路になる人は減らない。人間は変わらないですね。
朝のラジオのニュースから、城山三郎語録を読み返しました。