(ケネディの教示)人間は絶対に愛する価値がある
国連総会でのケネディの弔辞、アメリカ大使アドライ・スティーブンソンの言葉
(本文より)
「(中略)・・・どのような状況下にあっても、彼は一度として迷いを見せたことがなかった。いかなる中傷の攻撃にあおうとも、屈することはなかった。いかなる威かくに脅えることもなかった。古代の預言者のように彼は人々を愛するがゆえに彼らの間違いを指摘した。そして国家を愛するがゆえに、最高の水準を国家に要求した。われわれがアメリカ人であるということを彼は誇りにさせてくれた。(中略)
つかの間の3年間においてこの非凡なる若者を動かしつづけた理由とヴィジョン、そして信念をわれわれは決して忘れないであろう、暴力を止めるためにすべてを捧げた彼が、暴力によってすべてを失ったという残酷この上ない皮肉に、われわれの悲しみは一層つのる。
彼はもうこの世にいない。今日、われわれは彼の死を悼む。明日、そして明日に続く日々、われわれは無限の寂寥感に襲われることだろう。
故にもし運命がこの輝ける才能の持ち主にその命を永らえさせ、人類のために平和と進歩という課題にその労力を注ぎ込ませ続けたなら、世界がいかに変わっていたか、われわれは知る由もないのである」(1963年11月26日 国連総会)
ジョン・ケネディは繁栄と凡庸の時代に犠牲の精神を説き、対立の時代に和解を説いた。ロバート・ケネディは超バイオレンスの時代にあって愛と慈しみの心を説いた。
そして二人とも、人間の善意、良心、勇気を信じ、人間は絶対に愛する価値があるのだということを命を賭してわれわれに教えてくれた。
これこそケネディ兄弟がわれわれに残してくれた最大の遺産であり、未来の人間たちへの伝言であもあった。
(以上「ケネディからの伝言」より
>どのような状況下にあっても、彼は一度として迷いを見せたことがなかった。
固い信念と社会を導く洞察力、そして比類なきリーダーシップこそ、ケネディ兄弟の真髄と思います。
前アメリカ大統領のクリントン氏、副大統領のゴア氏も、ケネディに影響されて政治家を目指したと言われています。日本も多くの人たちが、ケネディ兄弟の言動から学んでいる人々が居ると思います。
>人間は絶対に愛する価値がある
人間を信じる、人間を好きになる、これこそが今政治家に求められる資質なのかも知れません。
久々に、書き込みました。ご意見等頂ければ幸いです。
*引用資料:落合信彦著「ケネディからの伝言」