いままで生きてこられたことに感謝する(道元)
いままで生きてこられたことに感謝する(道元)
年末になると、色々年間の事件簿が報道される。
こんなことが有ったか、こんな事件が起こった等々、
世の移り変わりは、速いもので、ついつい忘れています。
でも、それが人間を前へ向わせる、
道元禅師の言葉を集めた本を読むと次に言葉があった。
「人の死するのち、さらに生とならずや」
要は、「死んだら終わり」の意味です。
人は生まれたからには、必ず死が来ます。それは、明日か、40年後かもしれません。でも生死は背中合わせ、天が決めた時間しか自分にはありません。
ですから、人間は生まれたこと、そしてこの世を去るまで、何時も自然の摂理(法則、寿命)の流れの中に在ります。偉大な生命によって、生かされている。だから生きることを楽しむことが大事と思います。
一日に感謝しする。人生無常と思うか、人生が豊かな時間かは、一人ひとりの生き方そのものと思います。
冒頭の言葉、「生きてこられたことに感謝」忘れてはいけない、重く重要な心の支えではないでしょうか。良き出会い(夫婦、親子、親族、師友、・・)、人とこそパワーの源、原点にように思います。
*参考資料:境野勝悟著「道元『禅』の言葉」
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