父母憲章 (安岡正篤の「一日一言より)

ノグチ(noguchi)

2010年07月16日 23:22

父母憲章 (安岡正篤の「一日一言より)

戦後の陽明学者で、歴代総理のご意見番として知られた、安岡正篤先生の色々な場面や書籍での言葉をまとめた、365の講話集「一日一言」から、家庭をテーマにした七ヶ条に感銘を受けました。ご紹介します。


「父母憲章」

1.父母はその子供のおのずからなる敬愛の的であることを本義とする。

2.家庭は人間教育の素地である。子供の正しい特性とよい習慣を養うことが、学校に入れる前の大切な問題である。

3.父母はその子供の為に、学校に限らず、良き師・良き友を択んで、これにつけることを心掛けねばならぬ。

4.父母は随時祖宗の祭りを行い、子供に永遠の生命に参ずることを知らせる心掛けが大切である。

5.父母は物質的・功利的な欲望や成功の話しに過度の関心を示さず、親戚交友の陰口を慎み、淡々として、専ら平和と勤勉の家風を作らねばならなぬ。

6.父母は子供の持つ諸種の能力に注意し、特にその隠れた特質を発見し、啓発すろことに努めねばならぬ。

7.人生万事、喜怒哀楽の中に存する。父母は常に家庭に在って最も感情の陶冶(とうや)を重んぜなばならぬ。


(感想)
 最近、少年犯罪の凶悪化と多発が報じられる中で、上記の父母憲章が現代の家庭に必要なのではと思い出しました。
 親の姿勢が家庭の真髄であると、安岡先生の言葉に、感銘を受けます。子供の教育の基本、習慣の基本は、家庭での話題や習慣によると色々な家族を見て感じることがあります。

「あの家の子か・・・」「何々さんところの子供だから・・・」

反対に聞く言葉が

「さすがに、○○さんの子供」「お父さん、お母さんが厳しいから、子供もしっかりしている」

と話題に上ります。人間教育の素地は、正しい特性とよい習慣を養うことが家庭の最も大切なことのように思います。

 私もこの言葉を心に留めて、家族と言うことを考える一日にしたいと思います


(2007年10月13日の日記より転載)

関連記事