争いの賛否は志にある。勝敗は準備とタイミング。

ノグチ(noguchi)

2010年12月26日 10:39

争いの賛否は志にある。勝敗は準備とタイミング。

 日々の仕事は、誰かと、どこかと、競争している状況に在ります。ビジネスでは、その状況から自分を有利に導く自分なりの行動理念が必要と思います。

 相手と戦う時に必要な方法(兵法)は、古典に学ぶことが多くあります。孫子の兵法、諸葛孔明の兵法等、中国古典には色々な考え方がありますが、そのもっとの有名なのが、孫子の兵法です。知人が若者向けに書いた、孫子の兵法の解説書「<萌訳>孫子ちゃんの兵法」の一節をご紹介します。


 軍争編:敵の強いところを避け、弱いところを攻めよう

1.有利な状況をつくっていこう

(1) 仲間を増やす
 ビジネスなら、人脈を増やします。人脈が多ければ多いほど、商売をしやすくなります。

(2) 状況に応じて動く
 ビジネスなら、マーケティングリサーチを確実に行い、マーケットの特性をつかむからこそ、商売を進めやすくなります。

(3) 詳しい人に協力してもらう
 ビジネスなら、新しいマーケットに進出するときは、そのマーケットに詳しい人にアドバイザーになってもらいます。そうすれば不慣れでも、ベストポジションに立てます。

 何か、当たり前のことですが、当事者になった時に、意外に忘れがちな基本と言えます。


2.風林火山の教えを使おう

(1) 敵が弱みを見せたときには、風のように動いて敵を圧倒します。

(2) 敵につけいるスキがないときには、林のようにひっそりと動きます。

(3) 敵地に攻め入るときには、燃えさかる火のように激しい勢いで攻めこみます。

(4) 動かないでよいときには、どっしりとした山のようにかまえてじっとしています。

(5) こちらの事情を隠すときには、暗雲が太陽を隠すように敵に見えなくさせます。

(6) 敵につけいるスキがあるときには、雷のように速く激しくそのスキを突き、敵がこちらの奇襲を避けられなくさせます。

 リーダーの心がかまえを訓示した言葉と思います。武田信玄の「風林火山」、武将の心と思います。日本は、中国の影響を大きく受けた衛星文明と言われています。中国古典は、時代を生き抜く、指針になると思います。

*参考資料:福田晃市著「<萌訳>孫子ちゃんの兵法」
 

 何時の世でも、誰とか、どこかで、必ず競争(争う)状況が出て来ます。ただ状況に流されて、苦杯を飲むより、積極的に準備して、兵法を学び、タイミングを計り、打って出る勇気が必要と思います。

 争いは良いことは生まないと言いますが、志を高く持ち、周りをより良きものにするための行動(発動)であれば、理解をしてもらえると思います。結果の賛否は、自分の心に「誠(まこと)」が在ったかどうかにかかっていると思います。

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