度が過ぎればマイナスとなる(菜根譚)
度が過ぎればマイナスとなる(菜根譚)
(現代語訳)
倹約は美徳だが、度が過ぎれば、ケチとなり卑(いや)しさとなって、かえって正しい道に反するようになる。
謙譲は立派な態度だが、これも度が過ぎれば、バカていねいとなり卑屈となっって、なにか魂胆をかくしていることが多い。
(解 釈)
どんな立派な徳でも、過ぎるとマイナスが出てくる。
倹約とは、ふだんは切り詰めているが、使うべきときには使うのである。それに対し、ケチは、使うべきときでも出し惜しみをすること。この違いが大きいのである。
謙譲も過ぎると卑屈になる、日本人の好みの土下座などもこれに近いかもしれない。
(感 想)
出す時には出せるお金、会合、宴会等にも、行かねばならない時は出て行くことも大事と思います。日々の暮らしは、贅沢をしてはいけないと思いますが、ケチ、ケチばかりでは、自分の心も卑屈になると思います。
お金も、行動も、ときどきの場に合わせるバランス感覚が大事なように思います。行くか行かないか、出すか出さないか、先人たちも悩みながら生きていたいのだなと、教えられます。
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