度が過ぎればマイナスとなる(菜根譚)

ノグチ(noguchi)

2008年09月14日 08:39

度が過ぎればマイナスとなる(菜根譚)

(現代語訳)
 倹約は美徳だが、度が過ぎれば、ケチとなり卑(いや)しさとなって、かえって正しい道に反するようになる。
 謙譲は立派な態度だが、これも度が過ぎれば、バカていねいとなり卑屈となっって、なにか魂胆をかくしていることが多い。
 
(解  釈)
 どんな立派な徳でも、過ぎるとマイナスが出てくる。
 倹約とは、ふだんは切り詰めているが、使うべきときには使うのである。それに対し、ケチは、使うべきときでも出し惜しみをすること。この違いが大きいのである。
 謙譲も過ぎると卑屈になる、日本人の好みの土下座などもこれに近いかもしれない。

(感  想)
 出す時には出せるお金、会合、宴会等にも、行かねばならない時は出て行くことも大事と思います。日々の暮らしは、贅沢をしてはいけないと思いますが、ケチ、ケチばかりでは、自分の心も卑屈になると思います。
 お金も、行動も、ときどきの場に合わせるバランス感覚が大事なように思います。行くか行かないか、出すか出さないか、先人たちも悩みながら生きていたいのだなと、教えられます。

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