<古い教え>知識や教養は、周りへは光らかしてはならない。〜菜根譚〜
<古い教え>知識や教養は、周りへは光らかしてはならない。〜菜根譚〜
朝読書は、洪自誠著『菜根譚』の解説本から、前編の第3の訓示を読んでみた。
(以下、本より転載)
君子の心事は、天青く日白く、人をして知らざらしむべからず。君子の才華は、玉韞(たまおさ)め珠蔵(たまかく)し、人をして知り易からしむべからず。
【訳文】
君子の心のありようは、青天白日のように公明正大であって、常に人にわからないことがないようにさせるべきである。
一方、君子の才能のすぐれたところは、珠玉を深くつつみ隠しておくように、常に人に知られやすいようにしてはならない。
(以上、『菜根譚』前編No.3)
中国古典の『中庸』には、
知識や教養は、錦の衣の上に質素な麻の服を着て、時折、チラッと見せる(知らせる)くらいに、周りに示す程度が良い、の訓示がある。
知識や教養は、周りへ光らかすものではない、と古代の人たちも語っています。
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