平々凡々。過ちなく過ごすが、真の功名。他人に怨まれないが、真の恩恵。〜菜根譚〜
平々凡々。過ちなく過ごすが、真の功名。他人に怨まれないが、真の恩恵。〜菜根譚〜
週休3日が私の早朝ウォーキング、今朝はゆっくりの朝です。数日前からまた読み始めた『菜根譚』に、心がほっとなります。
平凡な人間こそが良き人生。
(以下、『菜根譚』No.28より)
世に処りては必ずしも功を邀(もと)めざれ、過無きは便(すなわ)ち是れ功なり。人と与にしては徳に感ずることを求めざれ、怨みなきは便ち是れ徳なり。
【訳文】
人間が現実の社会で生きていく時には、必ずしも功名を期待してはいけない。大きな過(あやまち)無く過ごすことができれば、それがそのままとりもなおさず功名である。
また、他人に対して恩恵を施す時には、その恩恵に感謝されることを求めてはいけない。他人に怨まれるようなことをしなかったならば、それがそのまま恩恵である。
(以上、『菜根譚』より転載)
世には、さまざまなな事件が起こる。
その中でも"怨み"からの発生した事件の多さに驚くが、意外なところに怨みや嫉みが起こる。
それは、身近な人間が、真面目にやり過ぎて、人々から評価が高くなると、それを嫉み(嫉妬)からだんだん怨みに変化して、事件に発展したりすることもある。
本日の菜根譚の訓示は、そのさささな嫉みから起こる怨みの素を取り除くことに効果があると思いました。
過(あやまち)無く過ごす、真の功名。
他人に怨まれないが、真の恩恵。
平々凡々、
平凡な人間こそが良き人生。
毎日を楽しく愉快に過ごしていければ、良いのだと思います。
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