「人が自ら勉め励んでいるときは、心は光輝き、眩いくらいに明るい」(言志四録、後録3)

ノグチ(noguchi)

2019年03月19日 05:37

「人が自ら勉め励んでいるときは、心は光輝き、眩いくらいに明るい」(言志四録、後録3)

おはようございます。熊本は、未明から雨音が聞こえるほどの雨が降っています。その音に目覚めて読んだ本『佐藤一斎一日一言』から、幕末の志士の一人・橋本左内の志に感銘を受けました。

「立志」とは、とても大切な心の在りようです。佐藤一斎も、以下のことを語っています。江戸期の日本人とは、このような言葉を書いていたのか、と感心します。

(以下、『佐藤一斎一日一言』より)
自彊(じきょう)不足の時候、心地光光明明(こうこうめいめい)なり、何の妄念遊思(もうねんゆうし)か有らん。何の嬰塁罣想(るいけいかいそう)か有らん。

【現代語訳】
人が自ら勉め励んでいるときは、心は光輝き、眩いくらいに明るい。そこには妄念も怠け心もまったくない。また、心にまとわりつく気がかりや憂いもまったくない。

*(注)
嬰類:まといつく憂い
罣想:気にかかる悩み
(以上、本の解説転載)

本の解説の末尾に、幕末の志士の橋本左内の『啓発録』のことが紹介されていました。

◎橋本左内が15歳の時に書いた『啓発録』に、「自ら勉め励む気を生むのは立志であり・・・」を誓っている。

15歳、私の15歳は何もこのようなことは考えず・・・、いかに教育とは大事か、考えさせられる佐藤一斎の訓示と思います。

人間、志はとても大事だ!と思います。

来たる3月20日、宇土市民会館で、北海道の下町ロケットの開発者で企業家の植松努氏の講演会が開催されます。「夢(志)を持ちひたむきに努力することの大切さ」を語られる講演ですが、橋本左内ではないですが、夢(志)を持てる世の中にしなければ、と、思った朝です。

関連記事