今の現実を直視し、その解決策(対応、実行)を考える。〜勝海舟語録〜
昨日は、各地で成人式が開催された。以前のような華やかさはないが、広い場所で、静かな式典が挙行された。
コロナ禍の中で、若者たちの未来を心配しますが、コロナウィルス感染もいつかは終息へ向かう。その時に考えるのではなく、今この時から、終息後目指して準備が必要である。
成人式を機に、明るく未来を捉え、計画を立てる事が必要てす。幕末の儒家で教育者の佐藤一斎の訓示を集めた『佐藤一斎一日一言』の1月10日の訓示は、以下です。
「心下痞塞(しんかひそく)すれば、百慮皆錯(あやま)る」
〜言志四録(佐藤一斎一日一言)〜
【訳文】心の奥底がふさがっていると(何も善い考えがでて来なくて)、すべての考えも計画も皆誤ったものになってしまう。
(以上、『佐藤一斎一日一言』1月10日の訓示)
・胸が塞がる
(解説)不安や心痛などで胸が詰まるように感じる。
心にわだかまりや、悩み事があると、前へ進める計画も中途半端で、考えもまとまらない。
人生には、思いもよらない出来事が起こる。それは良いことばかりでなくて、多くが自らに苦難を与えることが多い。
明治の元勲の一人勝海舟は、何か事が起こったら、その現状を起点(スタート地点)として、物事を考える事が大事、と何度も説いています。
起こったしまったことを悔やんでも、元には戻らない。今の現実を直視し、その解決策(対応、実行)を考える。
今年もさまざまに、苦難が与えられると思うが、振り返り悔やんでばかりおらず、今の現状の打開策を検討し、実行する。年始から、佐藤一斎の訓示に学びました。