早熟は晩成に及ばない(菜根譚)
早熟は晩成に及ばない(菜根譚)
(現代語訳)
桃やすももはあでやかな花をつける。だが、松や柏の常緑のみごとさには及ばない。梨やあんずは甘い実をつける。だが、だいだいやみかんのさわやかな香りには及ばない。
これで明らかなように、きらびやかで短命なものは地味で長持ちするものには及ばず、早熟は晩成に及ばないのである。
(解 説)
晩成がよいといっても、「四十、五十ニシテ聞コユルナキハ、コレマタ畏ルルニ足ラザルノミ」(『論語』)という人もいるから、そうもんびり構えてばかりもいられない。ちなみに柏とは、日本の柏とは違って、中国で見かける常緑樹である。
(感想)
人生急ぐ必要はないが、タイミングが遅れると、無名のままになってしまう。何処で、自分をアピールすかは、常にアンテナを張って、時機を計っておかないといけないとの教えと思います。
自分の思いと、時代の要望は、なかなかタイミングがあいません。千載一遇のチャンスをどう掴むかは、本人に努力によるしかないのかもしれません。
<関連ブログ>
・菜根譚
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