2011年05月19日

心の「五悪」を克服する

心の「五悪」を克服する

 日々の生活でついつい忘れがちなのは、反省と思います。日々の行動を振りかえるには、私の場合、仕事や生活の区切りが着かないと、なかなか振り返るゆとりも持てない気がします。江戸期後期の儒家佐藤一斎の教示「言志四録」「重職心得箇条」を解説した本に、次の一節がありました。

(以下、転載)

心の「五悪」を克服する

王陽明はその昔、
「心がざわついて落ちつかないと、行動を誤ってしまう。
 心がたるんでいると、物の見方が浮ついてくる。
 心に不満があると、気力が萎え、いじけてくる。
 心が虚(うつ)ろになれば、顔形までだらしなくなり、
 心が驕ると顔色が傲慢になってくる」
と諭している。
自分はこれを読んで思わず恐れ慎み、身が引き締まった。
 (以上、坂井昌彦訳「言志四録+重職心得箇条」より)


まずは、心を落ち着け、身の回りの環境に関心を持てるゆとりが必要と思います。ここ1年半、多様な生活の変化で、心身ともに工夫して乗り切ったのですが、周りの人の支援がなければ何も出来ないということをつくづく感じています。
「感謝」の一字を恒に忘れずに、暮らすことが大切と思います。


*参考資料: 坂井昌彦訳「言志四録+重職心得箇条」~「人の上に立つ人」の勉強~  


Posted by ノグチ(noguchi) at 12:19Comments(0)斉藤一斎「言志四録」