2010年01月30日

命もいらず名もいらず、官位も金もいらぬ人は、困るもの也 

命もいらず名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るもの也 

(西郷隆盛の教示)
「命もいらず名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るもの也。この始末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業はなし得られぬなり」 

(解説)
命も名誉も財産も何もいらないというような人には困ったものだが、そのような人でなければ、困難を分かち合い、国家的な大きな仕事をすることはできないということを説いています。 

(補足説明)
自己の利益や自己の保身をいっさい前提をしない、まったくの「無私の精神」に基づいた政治家の出現がいまこそ望まれます。そのような境地に立ってこそ、真の改革を果すことができるのです。 

(感想)
無私の精神こそ、人を惹きつける魅力かもしれない。 

*出典:稲盛和夫/境屋太一共著「日本の社会戦略」
  


Posted by ノグチ(noguchi) at 10:38Comments(0)偉人

2010年01月29日

本完成「なかまづくり まちづくり」(「八十八の実践報告」)



本完成「なかまづくり まちづくり」(異業種交流・地域活動「八十八の実践報告」)


・本作りのきっかけ
 7ヶ月かかりました。初めての本作り、私にいつも新しい課題を与える、新エネルギー分野の教授から、これまで10年間の「異業種交流(仲間づくり)」「地域活動(まちづくり)」の活動のノーハウを、文章にしてみなさんに読んでもらうことは、これまで参加してくれた人たちへの感謝と、これから地域づくり、仲間づくりをしようとする若者たちの、大きなヒントになる。と、口説くかれて、初めての本作り挑戦したのは、昨年の6月はじめでした。


 本になるかは分からないが、兎に角、11年やって来たことを記録に残そうと、記憶を辿りながら、たまにはスナップ写真をひっぱり出したり、当時の資料を読んだりと、やって来たことを綴り始めました。

 9月末に、現在の活動まで、荒原稿が出来上がり、けしかけた教授持って行くと、ただ活動の羅列では、読む側が飽きるから、3つか、4つに活動をグループ分けして、まとめたが良いとアドバスがありました。

 そこで、異業種交流会、実際にまちづくり活動、全県下に関わる活動や九州・関東とのつながりの活動の3つと、新聞の投稿文に分けて、まとめました。
 そのころ、私も教授も忙しい時期になり、完成できるか不安でした。兎に角まとめて、今度は、私の文章の先生のところへ、本を持ち込みました。

 文章の先生曰く「本の設計がなっていない。自分の言いたいことを絞ること、欲張りはいけない」、もう一度整理をしたが良いと言われたので、持ち帰り、ついでの誤字脱字を見直し、送りました。

 すると、当初の順番にして、新聞の投稿文集は次回の本にしたが良いと、削除されました。タイトルも、解かりやすくしたがよいと、平仮名になり、補足の説明タイトルを付けました。

 で、文章の指導が始まりました。1月半、誤字のチェック、表現の指導、話し言葉を、書き言葉に修正して行きました。さあ終わりが見えてきたと思ったとき、「野口さん、87の実践報告だが、88が良いな1つ増やしてみては」・・・、
 これから書くの、でも「八十八夜」と日本人は、聞きなれた言葉ですから、最後にこれから目指す社会への思いを書きまとめました。

1.フォーラム型ネットワーキング (41の実践)
 ~「四季の会」生い立ちから現在~
2.まちづくりの実践活動 (25の実践)
 ~足下から行動を起す~
3.地域主権からの発信 (19の実践)
 ~異業種交流から社会活動へ
4.遠距離交際・ご近所付き合い (3つの実践)
 ~縁尋機妙・多逢聖因~

*心を育てる十の言葉(10の名言と感想)

 出来上がったには、1月20日で、異業種交流会「四季の会」10周年の集いの3日前でした。印刷担当の方には、最後のチェックまでお付き合い頂きとても感謝しています。


 自費出版ですので、100冊は福岡の出版社が、在庫と福岡市街の主要本屋に置きます。

1月23日とここ数日で、約100冊既に販売しました。

 明日、熊本の本流通卸元へ100冊出します。2月はじめには、熊本県央域の主要な本屋の店頭に並びます。

私の手元にあるのは、残りの約300冊です。
直接販売をしたいと思っています。すでに注文を頂き、明日から届けることになっています。

郵送でも販売もします。

出版社から、必ず定価販売でお願しますと釘を刺されていますので、本が税込み1500円です。郵送費は、郵便局(260円)か、宅急便のメール便(160円)になります。

メール等で、購入申し込みをして頂いた方に、郵便局の振込み用紙を送りますので、住所・氏名と冊数を書いて(私の整理のために面倒ですが)申し込みをしてください。

私の方は、明日からドンドン知り合いに売りますので、早めに申し込みをいただけるとありがたいです。

郵便振替用紙の送付要望のメールは、ミクシィのメッセージでも、私のEメールアドレスにでもOKです。

Email:aande@lime.ocn.ne.jp

ノグチの11年間の活動記録が、みなさまのなかまづくり、まちづくりにお役に立てば幸いです。

注文をお待ちしています。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 12:01Comments(0)私の意見

2010年01月24日

勝「お前さんの教育は何年で成就」,新島「およそ二百年です」

勝「お前さんの教育は何年で成就する」。新島「およそ二百年です」

 明治の賢人の会話を正確に書くと下記になります。

(本文より)
 新島襄(じょう)はあるとき、東京に勝海舟を訪ね、キリスト教教育への協力を要請した。
「で、お前さんの理想とする教育をいったい何で成就させるつもりだい?」
そい勝が尋ねたところ、新島は、
「およそ二百年です」。
勝もさるもの、
「なら賛成してやろう」
と応じたというが、そのはるかなる理想は、明治21年、新島が発起人となり、徳富蘇峰が執筆した『同志社大学設立の旨意』の一文(現代語訳)にもみえる。

「一国を維持するのは決して二、三の英雄の力ではない。教育や智識、品行ある人民の力による。これら一国の良心ともいえうべき人々を養成する。これが私の目的である」
 (以上、関厚夫編著「一日一名言」より)


 教育は、百年の計と言います。長期ビジョンを持った教育、政治がこれから重要に思います。人民一人ひとりの研鑽の集大成が社会であり、未来を築くと思います。

この項目の一名言は、

「金銭問題を気にする必要はありません。男らしさと献身が本物であれば、金は付いてきます」

*参考資料:関厚夫編著「一日一名言」  


Posted by ノグチ(noguchi) at 09:12Comments(0)リーダーの名言

2010年01月17日

君主と民衆が調和したところに、賢人の仕事はない

君主と民衆が調和したところに、賢人の仕事はない

「天下害なければ、聖人と雖(いえど)も、才施す所無し。上下和同せば、賢者有りと雖も、功立つる所無し。故に曰く、時異なれば事異なる」(東方朔著『答客難』-前漢-

(意味)
 天下に乱れるところがないときには、いくら聖人が現れたとしても、その才能や手腕を振るうことはできない。また、君主と民衆が和同して争うようなことがないときには、いくら賢人が現れたとしても、手柄を立てることはできない。

 なるほどと思う教示と思います。
これは、チャンスをどう呼び込むかで、働く場もできる意味とも取れます。
 では、どんな人がそのチャンスを掴み、逆に逃すのか。

「あの人が徳があって、決して自分の利益を口にだしません。無欲の人なので役職を頼まれて忙しいのに、よく人の面倒を見てくれます」
 という話を耳にする。こういう徳の備わった人は、自分の利益のために他人を利用するような心がないから、周りは安心して付き合おうとする。したがって好機もまた次々とやってくるから、その好機もまた他人のために活用できる。

所謂、「天地人」:天の時、地の利、人の和。

「時というものは、機というものの連続である。だから、時というものをとらえようと思うなら機をとらえなければならない。これは一度逃してしまえばなかなか始末におえないののである。」(安岡正篤著『運命を創る』)

 機は、チャンスの意味。状況をどうとらえるか、見識が日々問われていると思います。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 13:48Comments(0)リーダーの名言

2010年01月14日

「市民マニフェスト」「マッチ売りの少女」住みよい国の条件

<お知らせ>
・熊本日日新聞をお読みの方へ
 今朝の朝刊の地域ニュースに、私の関わる「市民マニフェスト研究会」の活動記事が、宇土市長選挙の話題として載りました。関心有る方は、ぜひお読みください。



「マッチ売りの少女」と住みよい国になる条件

 最近、北欧の国づくりに興味を持っています。デンマーク、ノルウエー、スウェーデン、等々、民主主義、市場経済でありながら、高福祉を実施し「住みやすい国」にどんどん変化し、経済も伸びています。環境共生の考え方も進んでいます。色々な要因があるのですが、最近読んだ一冊の本からキーワードを見つけています。

 千葉忠夫著「世界一幸福な国 デンマークの暮らし方」に次の一節がありました。

(本文より)
 マッチ売りに少女は、自分で貧困を解決することができなかったし、誰も助けてくれませんでした。
 貧困には助けが必要です。
 マッチ売りの少女のラストシーンは少女がなくなった場面ではありません。翌日、街の人が少女が亡くなった姿を見て、こう思った場面です。
「ああ、寒くて凍え死んだ子がいる」
 社会の共生とは、死ななくては幸せになれないというところに至らせないようにしなくてはいけないのです。それが住みよい国になる条件の一つです。(中略)

 なぜならは、デンマークは社会福祉国家で国民は、何人も飢え死にしないというのが、国の施策の一つのキーワードだからです。(中略)
 (以上、「世界一幸福な国 デンマークの暮らし方」)

 日本の派遣切り、年末年始が終われば、派遣村が無くなる。

 実は、日本の貧困率は、世界の先進国中で第三位なのです。日本の貧困率15.3
%です。ここ10年で、2倍になっています。
 デンマークは、先進国の中で一番貧困率の低い国です。それを表すのが、貧困度はヨーロッパ全体では、7人に1人。デンマークは、17人に1人です。ちなみに日本は、6人に1人です。

 デンマークは、世界最大の風力発電機製造会社が有るように資本主義の国です。1970年代から進められた持続可能な国づくりは、日本との違いをまざまざと感じます。

(本文より)
 貧困をなくすには国民の連帯が必要です。その連帯とは、信用できる政府に、しかるべき税金を納めるということなのです。
 マッチ売りの少女のように、貧困で命を落とすようなことを起こさないためにも、あなた自身はこの問題に取組む必要があります。(中略)
 (以上、「世界一幸福な国 デンマークの暮らし方」)

 社会作りの最大の敵は、「無関心」と言われます。社会の色々な出来事、事件に関心を持ち続けることこそ一番大事な市民の責任と思います。

*参考資料:千葉忠夫著「世界一幸福な国 デンマークの暮らし方」
  


Posted by ノグチ(noguchi) at 09:24Comments(0)私の意見

2010年01月12日

人間関係、家族、親子、友人、教養、品格、・・・

人間関係、家族、親子、友人、教養、品格、・・・

 田辺聖子さんの言葉の魔術(話術)が大好きで、小説は読まないですが、エッセンスを好んで読んでいます。今日の言葉は、田辺さんの色々書物から、輝く言葉を集めた「女のおっさん、箴言集」から、いくつかを紹介します。
 色々、ご意見を頂けるとありがたいです。自分なりの、-タイトル- を付けてみました。

(以下、本文より転載)

-人間関係は、相互作用-
 ちょっと、引け目があるっていうのは、お互い、やさしくできるコツの一つみたいな気がする。(「星を撒く」)

-友こそ、宝-
 いい友達を持っている、いうのが、人間のいちばんのお手柄や、思うわ。(「どんぐりリボン」)

-教養とは、こだわりの文化を創る-
 親が子を愛するのは自然の本能かもしれないが、子どもが親に孝行するのは、人工的努力が要り、まして妻が夫に献身するのは、人為的努力が要る。してみると女は究極のところ、エサを運ぶことしか、男の価値を認めていない、これがごく自然な姿なのかもしれない。仲のいい夫と妻もいるとはいえ、そういう人々はどこか二十四孝のお手本の顔と共通している。人間の本能上、何らかの無理をしているのかもしれません。
「その無理というのが、人間の教養かもしれまへんな」
(「ああカモカのおっちゃん」)

-品格とは、自覚から生れる-
 下品な人が下品な服、下品な言葉遣い、下品な行動をつるのは、これは正しい選択であって下品ではない、という私の考えである。
下品な人が、身にそぐわない上品なものをつけているのは下品である。
そしてまた、上品な人が、その上品さを自分で知っているのは下品だという気がある。その反対に、下品な人が自分を下品さを気付いていることは上品である。
(「お気に入りの孤独」)

-知識と教養は違う。思いやりこそ教養なり-
 思いやりや人を喜ばせてやろうという気持ち、それが、人間の教養あるしるしではないかと思った。夫は一流の学校を出て知識人と思われ、いい会社に勤め、とりあえず人に出世してと思われて、人生は成功したようにみえるかもしれないが、かんじんの、いちばん身近にいる妻さえ、心楽しませることをしないのだ。
 そんな男が、なんのインテリ、なんの教養であろう。
 人生でいちばん大切にしないといけない人間に、どう思われているかということさえ分からないとは、何というぼんくらであろう。
(「不倫は家族常備薬」)

-既成概念が創造を阻害する-
 思い込みは、クリエート(創造)する人間の、いちばんの敵である。(「ダンスと空想」)
(以上、「女のおっさん、箴言集」より)


 みな、「うっ・・」、とくる言葉と思います。

 夫婦、家族、親子、この言葉が集められた項目は『人間』でした。人としてどう生きるか、一番大事な身近な家族こそ、私自身を評価し、応援している、とても大事な「人」なのかもしれません。

 今日の一日、家族への思いやりどんなことをしましたか?

 振り返る機会になればと思い、田辺聖子さんの言葉を並べてみました。

*参考資料:田辺聖子語録集「女のおっさん、箴言集」  


Posted by ノグチ(noguchi) at 23:50Comments(0)意見・異見

2010年01月11日

「人材」世に人(民衆)は居るが、人(リーダー)は居ない

「人材」世に人(民衆)は居るが、人(リーダー)は居ない

 ここ1週間は、正月明けと年度末締め予定の仕事準備、そして子どもの受験準備、さらに市民マニフェストの資料集と、密な時間を過しました。
 3つの用を進める中で、やはりその世界(分野)に知識広き友人知人を知っているかが大事と痛感します。良く言う、「人は居るが、人が居ない」。これは答のない禅問答のように思いますが、戦国時代を収拾に導いた豊臣秀吉と部下の曽呂利新左衛門の問答にも有るそうです。

 関西大学名誉教授の矢沢永一氏の著書「人間通」の一節に、次の一文がありました。全文を転載します。

(以下、「人間通」の一節を転載)

 「人材」

 天下に最も多きものは何か、と太閤秀吉が聞いた。それは、人、でごさります、と曽呂利新左衛門が答えた。反射神経の鋭い秀吉が畳みかけて、では天下に最もすくなきものはなにか、と聞いた。すると打てば響くように、それは、人、でごさります、と新左衛門が答えた。

 この会話(やりとり)は別の太閤でもなく曽呂利でなくてもよいのであって、つまり何時の時代でも世間に傑出した人材を求めているという勘所をうまく言い現わした伝説なのである。人材とは他に秀いで世に稀なる才能の持ち主をいう。ただし勝負の世界と異なり一般社会の組織においては衆を束ねて多くの構成員に活気を吹き込む先導者(リーダー)としての役割が求められる。組織を構成する個人個人の資質が優れていようとも、全員を結集する要の位置に人材を欠いては烏合の衆に終わるのである。

 民主主義の社会は、衆知に基づくとはいえ時代を先導するのは矢張り抜群の才能である。傑出した人材を多く擁する社会ほど活気を呈するであろう。一般に才能は裸で跳躍するものではない。才能は見出され引き上げられ押し出されてこそ開花する。世の中は何事も組み合わせの妙を得て進行する。才能はもとより貴重であるが、才能を見出し鼓舞し激励し得る才能もまた尊い。

 そして新しい時代を切り開いて活路を見出す動きのある才能は、まだ海のものとも山のものとも判らぬ船出を待つ新興の実験的領域に、見出せるであろう。世に謂う隙間(すきま)狙いを含めて、冒険的な新規事業から明日を担う才能が芽生えるのである。
  (以上、矢沢永一著「人間通」より)

>傑出した人材を多く擁する社会ほど活気を呈する

>才能は見出され引き上げられ押し出されてこそ開花する

>世の中は何事も組み合わせの妙を得て進行する

>才能を見出し鼓舞し激励し得る才能もまた尊い

>海のものとも山のものとも判らぬ船出を待つ新興の実験的領域

示唆に富んでいる言葉ばかりです。

私も50年も生きてくると、色々な人の生業の場面を見てきました。

上記の5つの示唆を、出会いの場面にも立ち会いました。

人生、「出会い」こそ人生を決めると思います。

しかし、その出会いを導く場面に作り出すのは、自分を前へ進ませる勇気ある一歩と思います。

秀吉が、曽呂利新左衛門に問うた、

「世に一番多いのは、人(民衆)であり。世に一番少ないのも人(先導者・リーダー)である」

上記の文に有る、傑出した才能の人材は、何処にいるのか?

また、反対に自分の評価は誰が決めているのか?

矢沢氏の「人間通」の冒頭の一文に、人の評価のことが書かれていました。

(本文より)

「人間通」

(中略)この場合、世間とは具体的には自分に指示を与える人であり働きを共にする同僚である。この人たちから黙殺または軽蔑されるのは死ぬより辛い。逆に自分の周囲から認められているという手応えを得た時の喜びは何物にも替え難い。他人(ひと)の気持ちを的確に理解できる人を人間通と謂う。(中略)
(以上、矢沢永一著「人間通」より)

>世間とは、具体的には自分に指示を与える人であり働きを共にする同僚である。

日々の自分の行動そのものが大事、という教示ではないかと考えます。
私は、「日新たに、日々新たに」の自分を省みることが今年の目標のように思います。

*参考資料:矢沢永一著「人間通」  


Posted by ノグチ(noguchi) at 10:55Comments(0)故事、名言、スピーチ、等

2010年01月07日

独創力を発揮するための3条件/糸川英夫博士『致知』

独創力を発揮するための3条件/糸川英夫博士『致知』

<『致知』2010年1月号>メールマガジンより

「糸川英夫博士/独創力を発揮するための3条件」

宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授・的川泰宣氏


・独創力をつける子育てとは、

糸川英夫先生はよく「独創力」の大切さについて話されていましたが、一般向けに行われた講演会でこんなことがありました。

先生は、幼い男の子を抱いて前の席で座っているお母さんに、
「その子を独創力のある子に育てたいと思いますか?」
と聞かれました。

「もちろん」と答えたお母さんに、
「そのためにあなたはどう育てるつもりですか?」と聞くと、
そのお母さんは

「独創力を発揮するには自由でなければいけないから、
 この子がやりたいと思ったことは自由にやらせます」
 
と答えました。

先生は天井を見てしばらく考えていましたが

「あなたは数年すると、絶望するでしょうな」

と言われたんです(笑)。

「何でも好きにやって独創力がつくのなら
 チンパンジーには皆、独創力がある」と。

先生が続けて言われるには

「人間には意志というものがあって、
 自分はこれをやりたい、という思いに
 固執しなければいけない」
 
と。一旦やりたいと思ったことは、絶対にやり遂げるという気持ちがなければ、
やっぱり何もできません。

一度決心したことは、石にしがみついてでもやり遂げる強い意志が必要だ、と第一に言われました。


「独創力を発揮するための3条件」

第一は、
過去にどんな人がいて、何をやったかを徹底的に学習しないとダメだ、と。

アインシュタインは、ニュートンのことを徹底的に学習して、ニュートンが考えることは
すべて分かるという状態にまでなった。そうやって初めて、ニュートンの分からないことが分かるようになったんです。

だから過去の人がやったことを決して馬鹿にしてはいけない。これまで先人が残した考えの上に乗っかって、初めて新しいことが生まれる。だから、徹底的に勉強しなきゃいけないと言われました。


第三は、
少し意外だったんですが、自分が何か独創力のある凄い仕事をしたと思っていても、
世の中が認めなければそのまま埋もれてしまうことになる。

世に認められるためには、他の人とのネットワークをしっかり築いてよい関係をつくっておくことが大事ですと。


先生はその後、

「私は独創力と縁のないことを言ってるように聞こえるかもしれないけれど、世の中の独創力はそうやってできてるんですよ」


と話された。先生はまさしくそれを貫かれたと思うんですね。


同時代の人がやっていることを真似るようなことは決してしないけれども、過去のことは非常によく勉強されていますよ。

糸川先生は、誰も考えなかったことを考えるのが大好きなんですよね。でもその基盤には、自分が正当に継がなきゃいけないものを、物凄くしっかり勉強しているということがあるわけです。

その上に立って、初めて独創力が生まれてくるんだなということは、先生を見ていてよく感じました。
(以上、『致知』2010年1月号メールマガジンより)



>過去にどんな人がいて、何をやったかを徹底的に学習する

>世に認められるためには、他の人とのネットワークをしっかり築いてよい関係をつくっておくこと

・過去を勉強する → 偉人たちの行動や考えを理解する

・人に認められるには → 魅力・磁力を持つ人物たちと交流する


安岡正篤先生の「歴史に人物に私淑し、研鑽を重ねる」
  → 偉人たちの行動や考えを理解する

マーガレット・ミード博士の「考えに考え抜いた、悩みに悩みぬいた、小さな市民のグループが世界を変える」 → 魅力・磁力を持つ人物たちと交流する


現代の知識人も同じようなことも言っていることに驚きます。
しかし、昔も今も、人の生業は同じであることを教えておられるように感じます。

*参考資料:『致知』2010年1月号メールマガジン  


Posted by ノグチ(noguchi) at 10:36Comments(0)リーダーの名言

2010年01月06日

犬を探しています(ミクシィ、宇土市コミュ)より転載



犬を探しています(ミクシィ、宇土市コミュ)より転載

2010年01月01日 21:45

Kumaちゃん
私事で大変恐縮なのですが、頼るところがなく
ほんの少し皆様のお力をお貸しいただきたくトピ立てさせていただきます。

1月1日のお昼過ぎ
宇土市長浜町で少し目を離したすきに
黒パグが行方不明になってしまいました。

家族総出で長浜町の町内を捜し回りましたが
力不足で見つけることが出来ませんでした。

警察には届けましたが、新聞や役所等の機関が正月休みの為に情報が得られません。
明日、長浜町~網田町にビラ配りをさせていただこうと思っておりますが、
この寒空の下、とても寒がりの8ヶ月の子犬なので一刻を争っています。
どうか皆さんの力を少しだけお貸しください。

黒パグ(男の子)、8ヶ月、6kgくらい
【名前:諭吉さん】
(譲りうける前に呼ばれていたの「ピカゴロウ」でも反応します)

【特徴】
・とても毛艶が良く、光沢のある黒パグです

・黒い皮製の首輪をしています。
(おしっこで汚れた後の始末中だった為、洋服及びプレートは脱がせていました)

・胸元に若干白い毛があります

・玉が1つしか降りておらず、片方の玉がシコリのようにおなかに残っています

・目撃した近所の方の話によると、長浜保育園~網田方面に向かって走って行ったとの事です

・とても人懐こく、全く人見知りをしない子です。

些細な事でも構いません
連絡お願い致します。

西川


上記のことが、分かりましたら
ブログ「宇土親子論語教室」管理人、宛に、
メールを頂けると、西川さまへ転送します。
よろしくお願します。

野口修一  


Posted by ノグチ(noguchi) at 09:13Comments(2)宇土の出来事

2010年01月01日

新年明けましておめでとうごさいます。

新年明けましておめでとうごさいます。
今年もよろしくお願します。

 21世紀も10年目、新しい年が明けました。
 私の新年は、1日何処にも行かず、沈思黙考の時間と思っています。年頭に開いた佐藤一斎の教示に次の言葉がありました。

「立志は高明を要し、著力(ちゃくりき)を要し、工夫は精密を要し、希望は遠大を要す」

(意味)
 志を立てるには高い見識と智恵が必要であり、実際の力を用いるには適切さを必要とし、物事を工夫するには精密さが必要であり、目標として望むところは遠大でなければならない。

 あたりまえのことを語っています。しかし、煩雑な日常の中では、そのゆとりさえを奪われているのが現実です。「壷中天あり」、「忙中閑あり」の心境が大事と思います。
 日々の暮らしに追われることと思いますが、気持ちだけはゆとりを持って生きたいと思います。本年もよろしくお願します。
 
中年から・・熟年へ向う 熊本の野口より新年のご挨拶  


Posted by ノグチ(noguchi) at 12:59Comments(0)私の意見