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2020年07月27日

<若さは志があるか?>歳をとっても"潜龍"の意識を持って生きているか?〜易経〜

<若さは志があるか?>歳をとっても"潜龍"の意識を持って生きているか?〜易経〜

7月8日だったと思いますが、熊本市の郷土史家の先輩からお電話がありました。その先輩は、すでに後期高齢者ですがお元気で、いくつもの歴史研究の事務局を勤められる活動家です。

9年前、自らの東日本大震災の現場に出向き、若い世代のと一緒に寝泊まりして、災害ボランティア活動を1週間やられた方です。

7月8日のご連絡は、「この大災害で、あなたは何をするのか?」でした。

これは、"鋭い"質問に、

東日本大震災の後、熊本の若者たちが結集して東日本大震災・熊本支援チームを3月16日の夜に結成して、4日間で20tを超える支援物資を集め、若者男女8人と小型トラック3台、燃料と12tの物資を満載して福島県相馬市、岩手県陸前高田市、ほかにボランティアが縁ある場所へ向かいました。

が、今回はなにをするか?

でした。熊本地震です活躍した若者たちが、人吉球磨の大災害直後からうごきはじめあ、すでに現地拠点を作り動かす出していました。

「熊本支援チーム」

の再結成と活躍開始を告げると、「わかりました、私ができることを支援します」と申し出がありました。

こと方は、後期高齢者ですが、易経の"潜龍"の志を持っておられる熊本のリーダーの一人と尊敬しています。

『易経一日一言』に、

潜龍元年

という見出しで、以下の解説がありました。

(以下、本より抜粋)

 また、志をいだくばかりは何も若い世代だけに限らない。年齢に関係なく、新たな変革を起す志を養うことが大切だある。
 わたしは「いつも潜龍元年」と自分に言い聞かせている。この言葉を糧に、初心に帰り、心さんを培い続けたい歳思っている。
(以上、本より)

人間相手も活き盛ん、この基となるのが"志"を持っているのか?、です。

若さと行動力は、年齢ではなく、志を持っているかにあると思います。

ちなみに、易経でいう"潜龍"(注1)の意味はなにか?

*(注1):潜龍とは、将来を大きく飛躍する大志を抱きながら、世の最下層に潜見えて隠れる龍のことをいう。  


2020年07月26日

<時に随(したが)う。風を観る。>自分の周りの変化(風と時)を観察して動く。〜風地観・沢雷随(易経)〜

<時に随(したが)う。風を観る。>自分の周りの変化(風と時)を観察して動く。〜風地観・沢雷随(易経)〜

(少々長文です。お時間ある時にお読みいただければ幸いです。)

今の時代は、どんな時代なのか?

コロナウィルス感染症が蔓延する世界、日本も第二波の流行期に入っている。

各国政府は、政権維持のため経済復活を優先させる政策に躍起になっている。しかし、世の疲弊は日に日に顕著になっている。本番は夏以降とも言われている。

『易経一日一言』12月6日の訓示に以下がありました。

「晦(ひのくれ)に向かえば入りて宴息す」(沢雷随)

【直訳】
 日が落ちて暗くなった時は家に入って休息せよといっている。

【解説】
 時に随うとは、自然の時に逆らわないこと。勢いが弱くなってきた時に強引に事を進めても阻まれるだけである。
 しかし、時に随えば、時を味方にできる。そして、時を味方にできれば、いずれ時を用いることができるようになるのである。
(以上、本より)

時に随えは、いずれ時を用いることができる。

深い意味があるように思いますが、要は人が活躍する時期は天が決めている。読み替えると、"地道にやっていればチャンスが来る"ということです。

また、以下の言葉が、12月5日の訓示にあります。

「風の地上を行くは観なり」(風地観)

【解説】
 風は常に流れ行く、目には見えず、耳で聞くこともできないが、体験によってその強さや方向を知ることができる。
 時も同じく、目に見えず、耳には聞こえない。しかし、自分の周りのものすべてが、今という時とその方向を示しているのだからよく観れば見えてくるものである。

*観る:洞察力の意味

そのチャンスを見極めるには、それを察知できる洞察力が必要。要は、ボーッとしていては、そのチャンス(変化)に気づかない、ということです。

・時に随(したが)う。
・風を観る。

何か事を成そうという考えがあるのであれば、とても大事な人生観だと思います。

動く時期が、"今か?""後か?"判断するのは自分自身です。

4連休最終日、夏休み最初の連休で、家族サービスに頑張った父母もおられると思います。良き子どもたちの思い出になることを願っています。

最後までお読みいただき感謝いたします。良き休日をお過ごしください。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 05:37Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ

2020年07月15日

「地風升(ちふしょう)」徳に順(したが)い、小を積み重ねてもって高大なり。〜易経〜

「地風升(ちふしょう)」徳に順(したが)い、小を積み重ねてもって高大なり。〜易経〜

朝活終えて、帰宅して毎日開く本『易経一日一言』7月15日の訓示が、

小を積み重ねる。

の見出しで、解説を読むと、

(以下、転載)

 地風升は昇り進む時を表す卦(か)である。
「升」とは小さな芽が昇り進んで、大木に成長することを意味する。
 昇り進むためには、徳を養い、些細に見えても小さな事を日々刻々積み重ねていくことだ。
 そうすれば、いつの間にか、高く、大きく成長する。
(以上、ほんより)

何事も小さなことをコツコツと、継続するとが大事となる。

ただ、中身が大事です。

自らを磨く、人徳を積むことが必要となる。

横井小楠の漢詩「大義を四海」の末尾は、

「君子の道は身を修むるに在り」

要は、本人自身の志と行動にあるということになります。

いつの時代も、本人の日々の生き方が大事ということになります。
  


Posted by ノグチ(noguchi) at 08:33Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ

2020年07月10日

「分不相応の地位も災難を招く」(易経)

今朝の暴飲暴食・暴言の続きから、「分不相応の地位も災難を招く」(易経)

朝の言動の注意と食事の節制を『易経』から紹介しましたが、多すぎると災いを招くから、

「負い且つ乗り、冠(あだ)の至るを致す」(雷水解)

【意味】
 荷物を背負い、馬車に乗り、強盗に襲われる、という意味。これは実力のない者が分不相応な高い身分に就くことに喩えられる。

(逆に)分に過ぎた地位にいることは、自分から災難を招くようなものだと教えている。
(以上、『易経一日一言』7月14日の訓示より)

昨日の「謙」は、人の徳のもっと高いものとの教えでしたが、常に自らを鍛えて高い志を持って日々を過ごし、そこに至らないことを自覚して謙虚さを忘れず、人と接することが、見方を変えれば周りから誹謗中傷、妬みを避ける防御となるのかもしれません。

周りの反応も、実は本人から出たものであることを忘れてはいけない。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 12:53Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ

2020年07月10日

君子以て言語を慎み、飲食を節す。(易経)

君子以て言語を慎み、飲食を節す。(易経)

おはようございます。今日からまた九州は雨模様、ちょっと心配な朝です。

さて、自宅待機、リモートで仕事されている方も多いと思います。気になるのは、食事習慣と知人友人との電話の会話でしょうか?

『易経一日一言』7月10日の訓示が冒頭の言葉てす。易経は、論語より古い時代の人生訓のようなものですが、今にも通じる教示に、ハッとします。

人間の生業とは、2500年以上前まで同じだったか!

解説から、

 言語も飲食も、量と質を考えなくてはならない。暴言は人間関係を損ない、暴飲暴食は健康を魚う。言語・飲食ともに程よく慎み、節することが大切である。
(以上、『易経一日一言』より)

暴言・暴飲暴食に注意するとともに、日常に適度な運動は、身体の健康維持とストレス解消にもなるのでおすすめです。

さて、朝食食べて、朝活に行きます。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 12:52Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ

2020年07月10日

「謙は享る」"???"謙虚さを持続したならば、志は通る。

「謙は享る」"???"謙虚さを持続したならば、志は通る。

今日は、どうしてもやらなければならない事務作業をやっています。昼食時に読んだ『易経一日も早く一言』に、冒頭の4文字、

謙は享る。

???

【解説から】

 君子の徳の中で最も高い徳とされるのが「謙」、謙虚、謙譲、謙遜の徳である。
 古来、謙虚さ美徳とされ、社会的マナーや礼儀のようになっているが、うわべだけの謙(へりくだ)った態度を装うこととは違う。
 抱いている志か偉大であればあるほど、人は謙虚になる。慢心せず、自然に身を低く小さくする。
 自分の綻びがみえて、補おうとする心が「謙」である。謙虚さを持続したならば、志は通る。
(以上、本より転載)

>うわべだけの謙(へりくだ)った態度を装う

人の本心を検証するには、やはり時間がかかる10年、20年、30年、長く付き合っても"ぶれない"人たち数人でいいから、友も言える人たちに縁を持ち続けたいですね。

見方を変えると、家族もこの世の出会いです。昨今、家族内暴力、とくにDVなどは男性として恥ずかしい行為。さらにひどく、親が子を殺す育児放棄、子が親を殺す親不孝、そんな事件が増えているように思います。

家庭内も、職場も、仲間たちも、互いに補い合い日々を過ごしています。相手を思いやる「仁」の志を持って、謙虚さを持って生活すれば、社会は良くなると思います。

災害ボランティア活動も「仁」の志と思います。

週末、雨は気になりますが、被災地へ出向こうかと考えています。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 12:51Comments(0)故事、名言、スピーチ、等

2020年07月10日

<人物評価>物に異類あり、形に同色あり。〜『便宜十六策』より〜

<人物評価>物に異類あり、形に同色あり。〜『便宜十六策』より〜

長かった雨空が、今朝は明るい曇り空になっています。このまま天気回復するとよいのですが、予報では、明日からまたぐずつくことも言ってました。

さて、深夜近くまで降った雨で、睡眠不足の人も多いと思います。今朝の気分はいかがでしょうか?

人間の表情から、さまざまな内情を想像するのは東洋人の人間観察眼で、中国の春秋時代、戦国時代の人間観察学にも出てきます。三国志の英雄・諸葛孔明(諸葛亮)を後に分析して書かれた『便宜十六策』に今にも通じる人間観察について書かれています。

冒頭の言葉は、
「物に異類あり、形に同色あり」
意味は、
物には違った種類のものがありますが、形には同じ表情のものがあります。

分かりやすく言いますと、

見た目は似ているけれど、本質はまったく違っているというものがあります。たとえば、ダイヤとガラスは、見た目は似ていますが、本質はまったく違います。また、金の指輪と金メッキの指輪は、見た目は似ていますが、本質はまったく違います。

たとえば、一人が善人で、一人が悪人だとしても、二人とも礼儀正しければ、どちらも善人に見えます。
(以上、『人の上に立つ前に読んでおきたい!中国古典』より)

いつの時代も、人を用いるときは、選択に悩み苦しむものです。この人間観察、真実を突き止める方法についてありました。
まず言い分を聞くとき、動作を注視し、声の調子を聞き分け、目の動きを見つめる、その後の行動を観察する。

解説の最後にいかのことが書かれています。少し長くなりますが、紹介します。

(以下、本より転載)

 無実の罪をかぶせられている人は、びくびくし、声が切なく、来るときは速く去るときは遅く、ふりかえってため息をつくなど特徴があります。また、罪を隠している人は、目線が下がり、おどおどし、口数が少なく、来るときは遅く去るときは速いなどの特徴であります。
(以上、本より)

市民活動の中で何度か経験したことがあります。要は、何か欲(地位や目的、利益等)が隠されていても、5年、10年過ぎると気も緩む、ぽろっと言葉の端々、態度、目つき等を気をつけていると、気付くことがあります。"へーっ、こんな人間だったのか!"と。

出会った人たち全員と、後々までお付き合いをするわけではないですが、気の合う(良心)人たちの後半生を愉快に過ごせればと思うこの頃です。

朝の読書から、思いつくままに書きました。人間、動けば動くほど周りから意見が出てきます。その意見から、出会った人の本質も出てくるので、お互い様として、人物評価に利用することもできます。

人間観察、口には出しませんが、楽しみでもあり、自ら守る術でもあると思います。

ぼちぼち、朝活の準備です。外の雨も止んだようです。

*引用資料:福田晃市著『人の上に立つ前に読んでおきたい!中国古典』  


Posted by ノグチ(noguchi) at 12:50Comments(0)故事、名言、スピーチ、等

2020年07月09日

<"仁"の志>家族もこの世の出会いです。

<"仁"の志>家族もこの世の出会いです。昨今、家族内暴力、とくにDVなどは男性として恥ずかしい行為。さらにひどく、親が子を殺す育児放棄、子が親を殺す親不孝、そんな事件が増えているように思います。

論語の教えに「仁」がありますが、相手を思いやる、厳しい状況の人を助ける、小さな命を愛おしむ、哀れむこととは少し違う孔子の教えです。

家庭内も、職場も、仲間たちも、互いに補い合い日々を過ごしています。相手を思いやる「仁」の志を持って、謙虚さを持って生活すれば、社会は良くなると思います。

災害ボランティア活動も「仁」の志と思います。週末、雨は気になりますが、被災地へ出向こうかと考えています。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 19:47Comments(0)孔子の教え

2020年07月05日

<善良に生きれば敵ができる>この言葉は、私の一生の疑問であり、人間関係の難しさである、と思います。

<善良に生きれば敵ができる>この言葉は、私の一生の疑問であり、人間関係の難しさである、と思います。

小学生の頃から学校では「正直に生きなさい」と毎日のように語られる。子どもたちは、まじめに学校でやればやるほど、いじめを受ける?

大人たちは、子どものいじめは、世の中を写しているという。→子どもには理解できない。

子どもは家庭の会話の中で日々の言動を決めて行く。

真面目にやる子がいじめられる?

そんな風景を学校で見た記憶を持つ人は多いと思います。

私は、今日二つの経験をしました。

一つは、人吉へ向かう松橋インターチェンジ前のコンビニでの会話から、

建築現場の作業員の若い男性が、私が弁当を温めてもらっている時。ジュースとタバコを買われました。プリペイドカードを出して、店員に、
「チャージされますか?」と聞かれ、
「待っておられるから、いいよ」と、
計算が終わり、一言
「あっ、まだ残っていてよかった」と言葉を聞き、昼食時、高速の前のコンビニや忙しい中、心温まる思いをしました。

もう一つは、人吉へ向かう高速道路での日本人の対応から、

(以下、Facebookのの本日の私のコメントから転載)

>それは、山江パーキングで(えびのインターチェンジで行って戻るを)思い付きました。でも、この渋滞に付き合うことは意味があると思い1時間半ノロノロですが、日本人の列を守る、自衛隊や電気復旧工事作業の方々が、入る時にサッと開ける風景を見ていました。日本人は、素晴らしいとつくづく思う場面に、"この渋滞を誇りに思う"と、気持ち豊かになりました。(中略)

日本人の危機に対する姿勢に、感動しました。

しかし、真面目に生きるほど、地域では敵ができるのです。

トルストイは、以下のことを語っています。

「敵は常にあるだろう。敵がないように生きることはできない。それどころではない、善良な生き方をすればするほど敵は多い」〜トルストイ〜

エッ?

真面目に生きれば、敵ができる。

真面目すぎたらいけない、の訓示なのか、それとも、妬みの予防策か?

人は何をしても、動きで反応する人が、必ずいることを忘れてはいけない、ということだと思います。

人間社会は、善良に生きれば敵ができる。

でも、私は、人を疑わず、最善の予防線を張って、行きなければと思った今日の体験でした。

*参加資料:『人生の指針が見つかる「座右の銘」1300』  


Posted by ノグチ(noguchi) at 22:57Comments(0)偉人故事、名言、訓示、スピーチ