2020年07月10日
<人物評価>物に異類あり、形に同色あり。〜『便宜十六策』より〜
<人物評価>物に異類あり、形に同色あり。〜『便宜十六策』より〜
長かった雨空が、今朝は明るい曇り空になっています。このまま天気回復するとよいのですが、予報では、明日からまたぐずつくことも言ってました。
さて、深夜近くまで降った雨で、睡眠不足の人も多いと思います。今朝の気分はいかがでしょうか?
人間の表情から、さまざまな内情を想像するのは東洋人の人間観察眼で、中国の春秋時代、戦国時代の人間観察学にも出てきます。三国志の英雄・諸葛孔明(諸葛亮)を後に分析して書かれた『便宜十六策』に今にも通じる人間観察について書かれています。
冒頭の言葉は、
「物に異類あり、形に同色あり」
意味は、
物には違った種類のものがありますが、形には同じ表情のものがあります。
分かりやすく言いますと、
見た目は似ているけれど、本質はまったく違っているというものがあります。たとえば、ダイヤとガラスは、見た目は似ていますが、本質はまったく違います。また、金の指輪と金メッキの指輪は、見た目は似ていますが、本質はまったく違います。
たとえば、一人が善人で、一人が悪人だとしても、二人とも礼儀正しければ、どちらも善人に見えます。
(以上、『人の上に立つ前に読んでおきたい!中国古典』より)
いつの時代も、人を用いるときは、選択に悩み苦しむものです。この人間観察、真実を突き止める方法についてありました。
まず言い分を聞くとき、動作を注視し、声の調子を聞き分け、目の動きを見つめる、その後の行動を観察する。
解説の最後にいかのことが書かれています。少し長くなりますが、紹介します。
(以下、本より転載)
無実の罪をかぶせられている人は、びくびくし、声が切なく、来るときは速く去るときは遅く、ふりかえってため息をつくなど特徴があります。また、罪を隠している人は、目線が下がり、おどおどし、口数が少なく、来るときは遅く去るときは速いなどの特徴であります。
(以上、本より)
市民活動の中で何度か経験したことがあります。要は、何か欲(地位や目的、利益等)が隠されていても、5年、10年過ぎると気も緩む、ぽろっと言葉の端々、態度、目つき等を気をつけていると、気付くことがあります。"へーっ、こんな人間だったのか!"と。
出会った人たち全員と、後々までお付き合いをするわけではないですが、気の合う(良心)人たちの後半生を愉快に過ごせればと思うこの頃です。
朝の読書から、思いつくままに書きました。人間、動けば動くほど周りから意見が出てきます。その意見から、出会った人の本質も出てくるので、お互い様として、人物評価に利用することもできます。
人間観察、口には出しませんが、楽しみでもあり、自ら守る術でもあると思います。
ぼちぼち、朝活の準備です。外の雨も止んだようです。
*引用資料:福田晃市著『人の上に立つ前に読んでおきたい!中国古典』
長かった雨空が、今朝は明るい曇り空になっています。このまま天気回復するとよいのですが、予報では、明日からまたぐずつくことも言ってました。
さて、深夜近くまで降った雨で、睡眠不足の人も多いと思います。今朝の気分はいかがでしょうか?
人間の表情から、さまざまな内情を想像するのは東洋人の人間観察眼で、中国の春秋時代、戦国時代の人間観察学にも出てきます。三国志の英雄・諸葛孔明(諸葛亮)を後に分析して書かれた『便宜十六策』に今にも通じる人間観察について書かれています。
冒頭の言葉は、
「物に異類あり、形に同色あり」
意味は、
物には違った種類のものがありますが、形には同じ表情のものがあります。
分かりやすく言いますと、
見た目は似ているけれど、本質はまったく違っているというものがあります。たとえば、ダイヤとガラスは、見た目は似ていますが、本質はまったく違います。また、金の指輪と金メッキの指輪は、見た目は似ていますが、本質はまったく違います。
たとえば、一人が善人で、一人が悪人だとしても、二人とも礼儀正しければ、どちらも善人に見えます。
(以上、『人の上に立つ前に読んでおきたい!中国古典』より)
いつの時代も、人を用いるときは、選択に悩み苦しむものです。この人間観察、真実を突き止める方法についてありました。
まず言い分を聞くとき、動作を注視し、声の調子を聞き分け、目の動きを見つめる、その後の行動を観察する。
解説の最後にいかのことが書かれています。少し長くなりますが、紹介します。
(以下、本より転載)
無実の罪をかぶせられている人は、びくびくし、声が切なく、来るときは速く去るときは遅く、ふりかえってため息をつくなど特徴があります。また、罪を隠している人は、目線が下がり、おどおどし、口数が少なく、来るときは遅く去るときは速いなどの特徴であります。
(以上、本より)
市民活動の中で何度か経験したことがあります。要は、何か欲(地位や目的、利益等)が隠されていても、5年、10年過ぎると気も緩む、ぽろっと言葉の端々、態度、目つき等を気をつけていると、気付くことがあります。"へーっ、こんな人間だったのか!"と。
出会った人たち全員と、後々までお付き合いをするわけではないですが、気の合う(良心)人たちの後半生を愉快に過ごせればと思うこの頃です。
朝の読書から、思いつくままに書きました。人間、動けば動くほど周りから意見が出てきます。その意見から、出会った人の本質も出てくるので、お互い様として、人物評価に利用することもできます。
人間観察、口には出しませんが、楽しみでもあり、自ら守る術でもあると思います。
ぼちぼち、朝活の準備です。外の雨も止んだようです。
*引用資料:福田晃市著『人の上に立つ前に読んでおきたい!中国古典』
<人の時のアセス>愚直に生きた夏目漱石、その思考は『老子』を参考にしていた。〜半藤一利〜
悪口は必ず相手の耳に入り、いつかどこかで反撃される。〜史記〜
<苦中に楽しみを得る>毎日が忙しい人ほど、自らを検証する心の静かさを持っている。〜『菜根譚』〜
<人間の評価は、いつから始まる?>私は、地域社会に役立っているだろうか?の疑問を持つこと。〜易経〜
<漸進する"じっくり">若かして藩主となった上杉鷹山公は、藩士に求めた"自己改革"の手法とは?〜『上杉鷹山と細井平洲』〜
調子が良いときこそ、謙虚に振る舞い、すべての面に慎重に。〜韓非子〜
悪口は必ず相手の耳に入り、いつかどこかで反撃される。〜史記〜
<苦中に楽しみを得る>毎日が忙しい人ほど、自らを検証する心の静かさを持っている。〜『菜根譚』〜
<人間の評価は、いつから始まる?>私は、地域社会に役立っているだろうか?の疑問を持つこと。〜易経〜
<漸進する"じっくり">若かして藩主となった上杉鷹山公は、藩士に求めた"自己改革"の手法とは?〜『上杉鷹山と細井平洲』〜
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Posted by ノグチ(noguchi) at 12:50│Comments(0)
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