2023年12月04日

<自らを鍛える>艱難辛苦は、成長するチャンスと思い立ち向かうこと。〜菜根譚〜

<自らを鍛える>艱難辛苦は、成長するチャンスと思い立ち向かうこと。〜菜根譚〜

今朝は、ゆったりの朝、読書していて、以下の言葉で、気が引き締まりました。

(以下、『菜根譚』より)

横逆困窮は、是れ豪傑を鍛練するの一副の蘆錘(ろすい)なり。能く其の鍛練を受くれば、則ち身心交々益し、其の鍛練を受けざれば、則ち身心交々損す。

【訳文】
ひどい仕打ちを受けたり、困難窮乏の苦労をすることは、すぐれた人物を鍛える天から与えられた、一揃いの金属精錬の設備のようなものである。その試練を受けることができると、身と心の両方とも利益を得ることができるし、受けなければ、身と心の両方とも損害をこうむりだめになってしまう。
(以上、『菜根譚』前編No.128)

>横逆困窮
横暴悪逆の意で、よこしまでひどい仕打ちや無法な扱いを受けること。

>蘆錘(ろすい)
蘆は金属を精錬するための火どこ、ふいご、錘は火を吹きつけて金属を鍛える器具。

>豪傑
豪は才智が十人にすぐれ、傑は百人にすぐれている意。

人間は、のんびり、ゆったり、のほほ〜んと生きていては、後々、損を受ける。鍛えられ、叩かれ、阻害され、苦しみを経験するのは、自らが鍛えられる貴重な経験となる、と教えている。

今、苦境にあることは、自らが鍛えられている期間と思い、腐らず、諦めず、明るい未来を信じて、目の前の与えられた仕事に打ち込んで行けば、新たな道が拓ける時が来る。

人には、必ずチャンスが何度かある。その時のために、常に準備を怠ってはならない、と偉人たちや古(いにしえ)の著書にも書かれている。

横逆困窮は苦しいが、それは天が与えた成長の機会と思い、立ち向かうことが大事と思い、諦めず、やり通すことが大事ですね。私も、何度もそんな時があったような、気がします。これからも、生きている間に、起こった時に、今日の言葉を思い出し、乗り切らねばと思いました。

そろそろ、朝活の準備です。今日も一日、頑張ります。
  


Posted by ノグチ(noguchi) at 06:56Comments(0)菜根譚故事、名言、訓示、スピーチ