2021年04月17日

<窮地脱却>苦難と真っすぐに向き合い、耐え続けなければ、その誠心と信念によって、いかなる剣難も乗り越えられる。〜易経〜

<窮地脱却>苦難と真っすぐに向き合い、耐え続けなければ、その誠心と信念によって、いかなる剣難も乗り越えられる。〜易経〜

『易経一日一言』の4月16日に訓示は、

(以下、本より)

「習坎(しゅうかん)」

坎為水の卦(か)は、非常な剣難の時をあらわす。

人はできれば剣難に陥りたくはないと思うのだが、その一方で、苦しみほど人を育てるものはない。

 この坎為水の卦は別名「習坎」と呼ばれる。剣難の時に繰り返し習うことを意味するこの言葉を先人は畏れ、尊んできたのである。
(以上、『易経一日一言』より)

不幸や苦しみは、続けて起こることが多い。そんな窮地のことを「習坎」というらしい。

また、以下の解説がある。

「習坎」の「坎」は土が欠けると書いて、穴。「習」は習う、繰り返す。つまり、穴また穴に陥らというわけで、苦しみが一層の苦しみを呼び、繰り返さことをいう。
(以上、『易経一日一言』より)

>一方で、苦しみほど人を育てるものはない。

も先人たちの訓示がたくさん残っている。そんな窮地(苦しみ)に陥ったら、その現実に向き合い、誠心誠意を持って対処していく。そうするしか抜けることはできないもの事実です。

嘆くよりも、現実を直視して、分析して、対応策を考える。その根本に誠心誠意がなければならない。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 15:37│Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ
 
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