2021年05月02日

<健康維持と身を立てる>父母への孝とは何か?〜『孝経』〜

<健康維持と身を立てる>父母への孝とは何か?〜『孝経』〜

5月2日の「寝食を慎む」が『易経一日一言』の訓示でした。

ゴールデンウィークは、これまで旅行やお祝い事が多いので、こんな訓示になっているのでしょうが、今年はコロナ禍で、少々様子が違いますね。

寝食を慎むのは、健康維持に役に立つ。そこが、父母への親孝行につながるということを語っているのだと思います。親が望むものは、他に有ると思います。

それを上手く伝える故事が『孝経』にあります。

(以下、本より引用)

 身体髪膚これを父母に受く。敢えて毀傷(きしょう)せざるは孝の始めなり。身を立て道を行い名を後世に揚げて、以て父母を顕わすは孝の終わりなり」とある。
(以上、『易経一日一言』の解説より)

身体は父母からいただきました。

まず身体に傷をつけないよう健康に気をつける。

何かの分野を志し、その道を進む。

最後、世に知られるように立派になる。

これが、父母への親孝行と『孝経』の一文に有ると、『孝経一日一言』5月2日の訓示の解説にありました。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 08:59│Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ
 
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