2021年09月17日

<悟臭>とことん考え抜き、計算を重ねたことが、周りに分かれば、すべて大なしになる。〜禅語〜

<悟臭>とことん考え抜き、計算を重ねたことが、周りに分かれば、すべて大なしになる。〜禅語〜

周りが気づかないような配慮や気遣いでないと、良い成果は出ないのですが、評価されたい、勝負に勝ちたい、の意識が表面に見えるようでは、真のプランナー(企画者)とは言えない。

策士とは、誰がやっているか分からない企画者。

策略とは、終わるまで、終わった後も、気づかれない知恵。

目的(野心)が周りに分かるようでは、まだまだ子どもの浅知恵でしかない。

禅語に「悟臭」なる言葉がある。

「野心にとらわれているあいだは、生ぐさい臭気(悟臭)を放ち続ける」

とある。また、中国古事に「四知」の訓示がある。

「我知る、あなた知る、天知る、地知る」(2人だけ知るはずが、天と地も知っている)。

どんなに隠しても、野心の悟臭(企み)は、周りに伝わる。

特に政治の策略には、私利私欲があっては上手くいかない。どこからか「悟臭」が漏れ出すものです。

朝から、学んだ「悟臭」なる言葉、人間分析の深さを感じる言葉と思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 06:31│Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ
 
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