2008年10月22日
実行できないことは、軽がるしく口に出さない(論語)
実行できないことは、軽がるしく口に出さない(論語)
久々に、論語の教えの言葉を紹介します。日々の暮らしを反省する中で、その場その場で発する言葉の重さを、国家を担う首相、大臣は基より、身近な生活で日々出会う人々の会話を思い、慎重に、相手のことを思いつつ話を進めることが大事と思います。
特に、自分は調子が良い時(有頂天、傲慢)や、自分が奈落に落ちた状況にある時(意気消沈、切羽詰る)状況の時には、特に言葉を選ぶことが大事と思います。仁者は、訥弁とよく言います。無言の存在感こそ、言葉の重さを感じる時かもしれません。
論語、「里仁第四」の末節部分より、
<古人は、訥弁なり>
子曰わく「古者(いにしえ)、言(ことば)を之れ出(いだ)さざるは、躬の逮(およ)ばざるを恥ずればなり」
孔子が説かれた「昔の人々が、軽がるしく口に出さなかったのは、実行がなかなかともなわないことを恥じたからである」
<約束実行、徳あり>
子曰わく「約を以って之を失う者は鮮(すく)なし」
孔子が説かれた「つつましくして、行き過ぎないように心掛けて、失敗する者は少ない」
戦後、中国の名宰相「周恩来」氏は、上記の実践を体現したと指導者の一人と思います。そして、もう一人の中国近世のリーダー、清の宰相・曽国藩と思います。二人のバックボーンに「孔子の教え」があるように思います。
先月末に、世界初の庶民の学校、岡山の「閑谷学校」を訪問する機会を得た、国宝の行動に掲げられた額には、「克明徳」の文字がありました。
・自分の心に勝つ「克己心」
・社会状況、事象を冷静に分析する「明晰力」
・自分の欲を殺し、他を思いる「人徳」
の「克、明、徳」と勝手に、分析をしていますが、閑谷学校の歴史に現場に立ち、340年間、少年教育に関わった人々に思いを馳せると、地域は人が支えるものだと痛感させられます。
世の全ての事業、出来事、事件も含め、次世代に教育の題材に使い、「克明徳」の良知を持った若者を一人でも多く育てることが、現代に大人たちの最大に使命ではないかと感じます。
今日は、「南部九州市長サミット」した熊本県人吉市へ、「男女共同参画社会」へ転換させるセミナーをするスタッフの一人として参加して、都会であれ、田舎であれ、私達と同じ思いを持つ大人が沢山いることを知りました。
日本は、まだまだ捨てたものではないと思います。ただ、座学の机上の空論でなく、実践するノーハウと、実行が大事と再確認しました。論語の言葉にも出てくる「」
>言(ことば)を之れ出(いだ)さざるは、躬の逮(およ)ばざるを恥ずればなり
実行してこそ、意味がある。孔子の教えは、2,500年の時を越えても、その真理は伝わります。
日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、12月1日付けで小出伸一氏が代表取締役 社長執行役員に就任会見の言葉に次の言葉がありました。
(http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1212/hp.htm)
・実践躬行(じっせんきゅうこう)
意味:口だけでなく、具体的な自分からすすんで実践すること
率先垂範こそ、後輩を導く最良、最善の方法かもしれません。
ご意見を頂ければ幸いです。
*知行合一:中国の王陽明を始祖とする儒教の一派、日本では、近江聖人の中江藤樹に連なる、熊沢蕃山、佐藤一斎、大塩平八郎、山田方谷、梅田潜庵、横井小楠等、・・・
そして幕末の志士たち、吉田松陰、西郷隆盛、坂本龍馬、渋沢栄一、・・・
<関連・日記>
・教育こそ根幹、岡山閑谷学校の理念と実践
http://utorongo.otemo-yan.net/e113453.html
久々に、論語の教えの言葉を紹介します。日々の暮らしを反省する中で、その場その場で発する言葉の重さを、国家を担う首相、大臣は基より、身近な生活で日々出会う人々の会話を思い、慎重に、相手のことを思いつつ話を進めることが大事と思います。
特に、自分は調子が良い時(有頂天、傲慢)や、自分が奈落に落ちた状況にある時(意気消沈、切羽詰る)状況の時には、特に言葉を選ぶことが大事と思います。仁者は、訥弁とよく言います。無言の存在感こそ、言葉の重さを感じる時かもしれません。
論語、「里仁第四」の末節部分より、
<古人は、訥弁なり>
子曰わく「古者(いにしえ)、言(ことば)を之れ出(いだ)さざるは、躬の逮(およ)ばざるを恥ずればなり」
孔子が説かれた「昔の人々が、軽がるしく口に出さなかったのは、実行がなかなかともなわないことを恥じたからである」
<約束実行、徳あり>
子曰わく「約を以って之を失う者は鮮(すく)なし」
孔子が説かれた「つつましくして、行き過ぎないように心掛けて、失敗する者は少ない」
戦後、中国の名宰相「周恩来」氏は、上記の実践を体現したと指導者の一人と思います。そして、もう一人の中国近世のリーダー、清の宰相・曽国藩と思います。二人のバックボーンに「孔子の教え」があるように思います。
先月末に、世界初の庶民の学校、岡山の「閑谷学校」を訪問する機会を得た、国宝の行動に掲げられた額には、「克明徳」の文字がありました。
・自分の心に勝つ「克己心」
・社会状況、事象を冷静に分析する「明晰力」
・自分の欲を殺し、他を思いる「人徳」
の「克、明、徳」と勝手に、分析をしていますが、閑谷学校の歴史に現場に立ち、340年間、少年教育に関わった人々に思いを馳せると、地域は人が支えるものだと痛感させられます。
世の全ての事業、出来事、事件も含め、次世代に教育の題材に使い、「克明徳」の良知を持った若者を一人でも多く育てることが、現代に大人たちの最大に使命ではないかと感じます。
今日は、「南部九州市長サミット」した熊本県人吉市へ、「男女共同参画社会」へ転換させるセミナーをするスタッフの一人として参加して、都会であれ、田舎であれ、私達と同じ思いを持つ大人が沢山いることを知りました。
日本は、まだまだ捨てたものではないと思います。ただ、座学の机上の空論でなく、実践するノーハウと、実行が大事と再確認しました。論語の言葉にも出てくる「」
>言(ことば)を之れ出(いだ)さざるは、躬の逮(およ)ばざるを恥ずればなり
実行してこそ、意味がある。孔子の教えは、2,500年の時を越えても、その真理は伝わります。
日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、12月1日付けで小出伸一氏が代表取締役 社長執行役員に就任会見の言葉に次の言葉がありました。
(http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1212/hp.htm)
・実践躬行(じっせんきゅうこう)
意味:口だけでなく、具体的な自分からすすんで実践すること
率先垂範こそ、後輩を導く最良、最善の方法かもしれません。
ご意見を頂ければ幸いです。
*知行合一:中国の王陽明を始祖とする儒教の一派、日本では、近江聖人の中江藤樹に連なる、熊沢蕃山、佐藤一斎、大塩平八郎、山田方谷、梅田潜庵、横井小楠等、・・・
そして幕末の志士たち、吉田松陰、西郷隆盛、坂本龍馬、渋沢栄一、・・・
<関連・日記>
・教育こそ根幹、岡山閑谷学校の理念と実践
http://utorongo.otemo-yan.net/e113453.html
Posted by ノグチ(noguchi) at 10:26│Comments(0)