2008年11月20日
(地位と顔)自分の本来の顔で生きる~ラ・ロシュフコー~
(地位と顔)自分の本来の顔で生きる~ラ・ロシュフコー~
フランスの作家「ラ・ロシュフコー」の言葉がありました。少々長い説明分ですがお読み下さい。
~ラ・ロシュフコー~
・自分の本来の顔で生きる
「顔と挙措(きょそ)について」
人それぞれ、境遇と才能にふさわしい顔がある。その顔をやめてほかの顔をすれば必ず失敗する。自分にとって自然な顔を心得て、それを置き忘れず、できるだけよい顔にしようと努めなければならない。(中略)
われわれは時として自分の器以上の位や顕職に引き上げられることがあり、また生まれつき定められていたのとは別の新しい職に従事することが多い。こうゆう境遇には、すべてそれぞれにふさわしい顔があり、その顔や挙措を変えて、そこに威厳の趣を加えるが、それがあまり目立ったり、自然がわれわれに与えて顔と渾然一体になっていない場合は、常に偽物である。両者を融合して、どう見ても別々に見えないようにしなければならない。
人がしばしば嫌な感じを与えるとすれば、それは顔と挙措を自分の境遇に調和させ、声の調子や言葉を自分の考えや気持ちに調和させることが、誰にもうまくできないためである。人はそれらの間の諧調を、調子はずれでそぐわない何者かで乱してしまう。自分自身を忘れ、知らぬまに自分から遠ざかる。ほとんどすべての人が、どこかでこの過ちに陥る。誰ひとりこの種の快い調べを完全に聞き取るだけに良い耳を持たない。千人もの人が愛すべき長所を持ちながら嫌な感じを与え、千人もがそれ以下の才能しかないのに好感与える。
そのわけは、一方はありのままの自分でないものに見られようとし、他方は見得る通りの人間だからである。そして結局われわれは、自然からどんな利点もしくは不利な点をあたえられて居るにせよ、自分の身分や境遇にふさわしい顔、声、挙措、気持ちに即していればいるほど好感を与え、そこから遠ざかるほど好感を与え、そこから遠ざかるほど嫌な感じをあたえるものである。(中略『箴言集』より)
(解説より)
ここでは顔と挙措ということを取り上げているが、人間は、「精一杯努力してのにそれに応じた待遇を受けないとき」と「破格の抜擢にあったとき」に人間性の危機に陥りやすい。前者は思い屈しての危機、後者は思い上がっての危機である。
中でも恐いのは後者。人間性ががらりと変わり、周りに対しても横柄になってしまいがちである。破格の抜擢によって、自己を過剰評価しすぎるために、人間性が崩壊してしまうのである。(中略)
(感 想)
人事は、適材適所と古より説かれていますが、地位、立場、境遇で、人の心は様変わりすることを教えた言葉と思います。
常に、反省を忘れず、自分の行動を検証することが必要と思いました。
*参考資料:矢沢永一編著「名言の智恵、人生の智恵」
~イベント情報~興味ある方は、下記の催しにご参加ください
<ご案内>(男女共同参画)「夢を形にする起業塾」セミナー
日 時 11月25日(火)10:00~17:00
場 所 熊本県立大学総合管理学部・第14教室
参加費 無料
<午前> (10:00~13:00)
基調講演 「起業するなら今が旬!」
~ソーシャルビジネスとは?
講 師 浜砂 清(株式会社フラウ 取締役専務)
<午後> (14:00~17:00)
パネルディスカッション
パネリスト 浜砂 清
中原裕子(香り畑代表、熊本県起業塾1期生)
野口修一(環境共生施設研究所理事長、異業種交流会「四季の会」主催)
福田健太郎(肥銀キャピタル株式会社)
コーディネーター 明石照久(熊本県立大学准教授)
<ご案内>2008異業種交流会「秋の会(望年会)」
・易をビジネスに活かす「開運のすすめ~出会は大事~」
日 時 2008年11月28日19:00(開場18:30)
場 所 ホテル法華クラブ熊本、8F会議室
講 師 永淵道彦氏(筑紫女学院大学教授)
テーマ 易をビジネスに活かす「開運のすすめ~出会は大事~」
<ご案内>子育てトーク
日 時 12月13日午後13時から、
場 所 (熊本市)県民交流館「パレア」
~日本(野口)、ジンバブエ、ウガンダの子育て論議~
参加 無料、 主催:ユニセフ熊本支部
フランスの作家「ラ・ロシュフコー」の言葉がありました。少々長い説明分ですがお読み下さい。
~ラ・ロシュフコー~
・自分の本来の顔で生きる
「顔と挙措(きょそ)について」
人それぞれ、境遇と才能にふさわしい顔がある。その顔をやめてほかの顔をすれば必ず失敗する。自分にとって自然な顔を心得て、それを置き忘れず、できるだけよい顔にしようと努めなければならない。(中略)
われわれは時として自分の器以上の位や顕職に引き上げられることがあり、また生まれつき定められていたのとは別の新しい職に従事することが多い。こうゆう境遇には、すべてそれぞれにふさわしい顔があり、その顔や挙措を変えて、そこに威厳の趣を加えるが、それがあまり目立ったり、自然がわれわれに与えて顔と渾然一体になっていない場合は、常に偽物である。両者を融合して、どう見ても別々に見えないようにしなければならない。
人がしばしば嫌な感じを与えるとすれば、それは顔と挙措を自分の境遇に調和させ、声の調子や言葉を自分の考えや気持ちに調和させることが、誰にもうまくできないためである。人はそれらの間の諧調を、調子はずれでそぐわない何者かで乱してしまう。自分自身を忘れ、知らぬまに自分から遠ざかる。ほとんどすべての人が、どこかでこの過ちに陥る。誰ひとりこの種の快い調べを完全に聞き取るだけに良い耳を持たない。千人もの人が愛すべき長所を持ちながら嫌な感じを与え、千人もがそれ以下の才能しかないのに好感与える。
そのわけは、一方はありのままの自分でないものに見られようとし、他方は見得る通りの人間だからである。そして結局われわれは、自然からどんな利点もしくは不利な点をあたえられて居るにせよ、自分の身分や境遇にふさわしい顔、声、挙措、気持ちに即していればいるほど好感を与え、そこから遠ざかるほど好感を与え、そこから遠ざかるほど嫌な感じをあたえるものである。(中略『箴言集』より)
(解説より)
ここでは顔と挙措ということを取り上げているが、人間は、「精一杯努力してのにそれに応じた待遇を受けないとき」と「破格の抜擢にあったとき」に人間性の危機に陥りやすい。前者は思い屈しての危機、後者は思い上がっての危機である。
中でも恐いのは後者。人間性ががらりと変わり、周りに対しても横柄になってしまいがちである。破格の抜擢によって、自己を過剰評価しすぎるために、人間性が崩壊してしまうのである。(中略)
(感 想)
人事は、適材適所と古より説かれていますが、地位、立場、境遇で、人の心は様変わりすることを教えた言葉と思います。
常に、反省を忘れず、自分の行動を検証することが必要と思いました。
*参考資料:矢沢永一編著「名言の智恵、人生の智恵」
~イベント情報~興味ある方は、下記の催しにご参加ください
<ご案内>(男女共同参画)「夢を形にする起業塾」セミナー
日 時 11月25日(火)10:00~17:00
場 所 熊本県立大学総合管理学部・第14教室
参加費 無料
<午前> (10:00~13:00)
基調講演 「起業するなら今が旬!」
~ソーシャルビジネスとは?
講 師 浜砂 清(株式会社フラウ 取締役専務)
<午後> (14:00~17:00)
パネルディスカッション
パネリスト 浜砂 清
中原裕子(香り畑代表、熊本県起業塾1期生)
野口修一(環境共生施設研究所理事長、異業種交流会「四季の会」主催)
福田健太郎(肥銀キャピタル株式会社)
コーディネーター 明石照久(熊本県立大学准教授)
<ご案内>2008異業種交流会「秋の会(望年会)」
・易をビジネスに活かす「開運のすすめ~出会は大事~」
日 時 2008年11月28日19:00(開場18:30)
場 所 ホテル法華クラブ熊本、8F会議室
講 師 永淵道彦氏(筑紫女学院大学教授)
テーマ 易をビジネスに活かす「開運のすすめ~出会は大事~」
<ご案内>子育てトーク
日 時 12月13日午後13時から、
場 所 (熊本市)県民交流館「パレア」
~日本(野口)、ジンバブエ、ウガンダの子育て論議~
参加 無料、 主催:ユニセフ熊本支部
自ら矜(ほこ)らず、故に長たり(老子二十二章)〜いばっている人は孤立する〜
「事上磨錬」(じじょうまれん)という言葉〜陽明学〜
<平和な世の中>お辞儀は無抵抗を示す姿、握手は武器を確認する行為だった。〜境野勝悟『老子・荘子の言葉100選』〜
常を知らざれば、妄(みだり)に作(な)して凶なり。〜『老子』十六章〜
「人は誰もが、大河の一滴である」〜五木寛之著『死の教科書ー心が晴れる48のヒントー』〜
本来"リベラリズム"で大事なのが人間の心なのです。〜宇沢弘文著『人間の経済学』〜
「事上磨錬」(じじょうまれん)という言葉〜陽明学〜
<平和な世の中>お辞儀は無抵抗を示す姿、握手は武器を確認する行為だった。〜境野勝悟『老子・荘子の言葉100選』〜
常を知らざれば、妄(みだり)に作(な)して凶なり。〜『老子』十六章〜
「人は誰もが、大河の一滴である」〜五木寛之著『死の教科書ー心が晴れる48のヒントー』〜
本来"リベラリズム"で大事なのが人間の心なのです。〜宇沢弘文著『人間の経済学』〜
Posted by ノグチ(noguchi) at 08:10│Comments(2)
│故事、名言、訓示、スピーチ
この記事へのコメント
自分本来の顔で生きる~そうですね。
時として背伸びすることもありますがその時は心から楽しむことが出来ません。 いろいろな経験をさせてもらっています。
何度も読み返しました、いつもありがとうございます。
時として背伸びすることもありますがその時は心から楽しむことが出来ません。 いろいろな経験をさせてもらっています。
何度も読み返しました、いつもありがとうございます。
Posted by かすみそう
at 2008年11月24日 18:49

かすみそう様
書き込みありがとうございました。
気付かずご返事が遅くなりました。
爪先立ちより、かかとをしっかり地に付けて、できることを続けるほうが良いのかもしれません。
今後も、関心を持って頂き、ご笑覧いただければ幸いです。
ノグチ
書き込みありがとうございました。
気付かずご返事が遅くなりました。
爪先立ちより、かかとをしっかり地に付けて、できることを続けるほうが良いのかもしれません。
今後も、関心を持って頂き、ご笑覧いただければ幸いです。
ノグチ
Posted by ノグチ(noguchi)
at 2008年12月01日 08:41
