2011年02月11日

粗にして野だか卑ではない

粗にして野だか卑ではない 

 五代国鉄総裁だった石田禮助に「粗にして野だが卑ではない」という言葉がある。私はこの言葉を題にして、石田氏の生涯を小説に書きました。

 これは政治の方には特に注意していただきたい。ある政治家が「城山さん、本人が卑しいと思ってやっている人はいないのですよ」と言っていました。私はその人に問い返しました。「まったく卑しくないのですか。あなたがほんの少しでも卑しいと思ったことは、周囲からみてずいぶん卑しいこともあるし、誰が見ても卑しいこともあるのですよ」。
 政治家は、非常に厳しい目でいつも見られている。そのことを、絶えず意識しなくてはいけないのだと思います。 

(感想)
 人は、常に見られている意識が必要と思う。政治の仕事をする時は、微塵も私利私欲が入ってはならない。

*出典:城山三郎著『嬉しうて、そして…』




Posted by ノグチ(noguchi) at 22:28│Comments(0)
 
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