2007年09月03日

宇土親子論語教室開講式

宇土親子論語教室開講式
~「一灯照隅」の気持ちで、参加し学ぶ会~

・親子論語教室開講
 さて、その大雨の七夕の日に、地元の宇土市に、「親子論語教室」が開講されました。昨年夏から、話が持ち上がり、準備を進めて来て、本日は熊本市の東洋倫理研究会の塾長の筑紫凡三先生の講演で始まりました。
 まだまだ、こどもの参加が12名の小さな論語教室ですが、皆さんも一度は耳にしてことのある

「子曰(のたま)わく学びて時に之を習う、亦説(よろこ)ばしまらずや。朋遠方より来る有り、亦楽しからずや。人知らずしてうらみず、亦君子ならずや。・・・・」

とあります。孔子の教えを、門人たちが議論しならがら、公正に伝えようと、孔子の語った言葉を残したの「論語」の説明から、2500年前に、人の道「礼」を教えた、中国最初の学校「教養学習所」と説明されると、先駆者の偉業に更に関心を持ちます。

 子供たちは、むずかしい言葉に、さわりに部分では、興味がなく集中注力が薄れて、うろうろしたのですが、論語の最初のくだりを、大人と一緒に朗読して時は、同じように声に出し、合唱していました。
 江戸期に行われた、素読と言う方法で、論語の言葉を暗記し、人生の節目節目で、振り返り学び直したと知りました。人生の教科書とも言われる「論語」を学ぶ風景を「子供たちの記憶」の残すことに意味があるのではと思います。

 私は、中国古典輪読会に参加して出会った、幕末-明治の陽明学者の山田方谷先哲は、4歳から家を離れ33歳まで遊学(学問をして渡り歩く)して、地元岡山の中部に在った「備中松山藩」で仕事をするのですが、その生き方に大きく惹かれました。
 山田方谷のエピソードの一つに、10代後半の青年たちと一緒に机を並べる9歳の方谷少年に、訪問した大人がからかうつもりで、「君は何のために勉強してるか」の質問に対して、方谷は、「治国平天下」と即答し、質問した訪問者が腰を抜かしたと言われています。若き天才。山田方谷の逸話は、色々ありますが、鉄は熱いうちに打ての訓示通り、方谷少年は晩年まで貫いた「至誠」の人生を見るに、とても教育が大事と感じます。

 最近、親を殺す、子を殺すの悲惨を事件を見るに、日本の孝行、慈愛の「美しい心」は、どこへ行ったのでしょうと疑いたくなります。日本人は、その出来事から、「自身の歴史」を検証し、次の時代を改善するために行動が始まっていると思います。
 その一つが、「宇土親子論語教室」につながっていると思います。私も準備に関わって来て、自分自身が自分の子に「範を示す」大切さを反省しつつ、自分も学ぶことの必要性を感じています。

 毎月第一土曜日、午前10時~11時30分まで、講話や、論語カルタ、論語百人一首などの遊びもしつつ、子供たちの記憶の中に、「聖人の言葉を残す」ことを続けて行きたいと思います。

「子曰(のたま)わく学びて時に之を習う、亦説(よろこ)ばしまらずや。」

の言葉が、色々なところで聴けるようになると良いなと思います。孔子の教え「孝行」の思いやりの心「仁」の精神が、地元の宇土市から、発信して行ければと思っています。
 私も事務局のスタッフの一人として、「一灯照隅」の気持ちで、参加し学んで行きたいと思っています。

 今日は、熊本、九州の大雨の状況と、地元の宇土市に「親子路論語教室」が始まった話をしました。来週もまだ大雨の心配はありますが、皆様のところも被害が出ないように願っています。本当に、お見舞いメールありがとうございました。



Posted by ノグチ(noguchi) at 01:02│Comments(0)
 
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