2007年09月03日

朝1時間の行動で、「親子論語教室」急進展

朝1時間の行動で、「親子論語教室」急進展

*2007年5月21日の出来事から

 今朝の最初の仕事は、市長訪問でした。私は、中国古典研究会(輪読会)のメンバーの一人として同席させてもらいました。会の代表が市長の同級生と言うこともあり、和気藹々と会話が進みました。論語から、教育問題、子供たちの塾依存の実態、全国市長会の意見として「自治体教育委員会の必要性に、疑問を持つ自治体が6割あること」も話題になりました。

 市長曰く、「私達は、小学校3年まで戦時下で学校に行ったことがなかった。当時の先生の移動は国鉄で、アメリカの戦闘機が線路沿いに機銃掃射を時々して、危険で移動もままならなかった。論語どころか、勉強もしていない」とのことでした。世界の紛争下の子供たちも、同様の状況なのだろうなと考えました。

 さて、前おきはそこまでで、市長との対談で、一般向けの「論語の学習会」は、生涯学習だから、教育長に要請して欲しいとありました。対談後に、「後日改めて教育長に会う」の意見もありましたが、私が「このまま教育委員会へ行きましょう」と提案し、教育長は不在でしたが課長に相談できました。

 生涯学習課長は、市管轄の会議室の空きや、市広報の掲載、さらに初回の来賓の段取りまで準備してもらい、とんとん拍子に進みました。ほんの1時間弱のことで、半年色々準備して来たことが、一気に進展しました。やはり思い立ったら、行動することだなと思いました。

 最近注目している、電通「鬼十則」の本の中に、21世紀のビジネスに必要な3つの「S」とありました。

1.Strategy-戦略的発想と行動、
2.Speed -決断と創造のスピード経営
3.Simple -単純化による核心(コア・コンピタンス)の発見
 仕事は、自ら創造する者にのみ与えられる。
            (植田正也著「電通『鬼十則』」より)

 上記は、電通「鬼十則」の一章、゛仕事は自ら「創る」可きで、与えられる可きでない゛の一節です。

 中国古典研究会(輪読会)は、約10年小さなグループで地道に続けられて来て、社会の不安を取り除くのに、「論語」が必要と思い立ち、今年から宇土市及び市近郊地域にも広く呼び掛け、学習会の活動に移ります。

 他の生涯学習からすれば、小さな勉強会ですが、一つひとつ手順を踏んで行くと、あるきっかけから一気に視界が開けるという体験をさせてもらいました。すばらしいテーマも大事ですが、誰がやるかも大事と思います。地元で「中国古典研究」の代表(老舗7代目、72歳)が、これまで続けて来た勉強会と、更に日常の仕事、活動で培った信用のお陰と思います。そして、時代の要望(タイミング)もあると言う気がします。

 電通「鬼十則」の文中に、中国の故事がもう一つありました。

(本文より)
 中国の言葉に、「四時の序、巧を成すものは去る」というのがあるが、人間も自然の春、夏、秋、冬の役割のように、それぞれの時期にそれぞれの役割をきちっとやるべきときにやらないといけないということである。

 時代の要請に、出来る人がやらないといけないと言う教えと思います。中国古典輪読会に参加して7年目、これから「親子論語教室」に関ることになり、7月7日七夕の日に、宇土市で小さな論語の勉強会が開講します。もし、近くで興味のある方は、ご参加頂けば幸いです。よろしくお願いします。




Posted by ノグチ(noguchi) at 10:58│Comments(0)
 
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