2007年09月09日
知識には、「知識、見識、胆識」あり
知識には、「知識、見識、胆識」あり
先哲の智恵① 知識には「知識、見識、胆識」あり
江戸期の名著に「水雲問答」と言う儒学者と高名な藩主との手紙を使った質疑回答をまとめたものがあります。リーダーの信念と徳をどう培っていくかには、現代でも充分参考になる名著と思います。その中に一節にあるものを紹介します。
(訳文より)
・・「識」には三つある。一つは、「知識」で、これは一番つまらん。雑識と言ますけど、今日で言うとディレッタントというもの、これはあまり値打ちがない。人間には単なる知識ではなく「見識」、価値判断が大事である。見識がなければ語るに足らん。ところが見識があっても、どうかすると、その人が臆病である、あるいは狡猾である、軽薄であるというと、その見識も役に立たん。いかなる抵抗があっても、いかなる困難に臨んでも、確信するところ、徹見するとことを敢然(かんぜん)として断行し得るような実行力・度胸を伴った知識・見識を「胆識」と言う。見識があっても胆識がない人はたくさんいる。しかし人間は、胆識があってはじめて本当の知識人である。これは東洋の知識学というものの根本問題であります。・・・(安岡正篤著、「先哲が説く指導者の条件」より)
(感想)
色々な会議に参加することがあるのですが、会議の後になって「あのことは、こう思ったのだが・・・」「自分は、こうしたいと・・」と中心人物や、問題発言の人に、意見を言う人が居ますが、これこそ「見識あって、胆識無し」の知識人と思います。
公の場で、手を上げて静まった空気の中で、自分の意見を述べる「胆」の座った知識を持ちたいものです。
会議後のロビー活動でなく、自分の意見を述べるために、会議前のロビー活動方が、効果も信用も生まれると思います。
重要な会議には、少しでも早く会議場に到着し、主要な人物と雑談し、空気を読み自分の意見を真摯に聞いてくれる雰囲気作りも大事と思います。後は、会議での情報を真剣に識見し、思いのたけを勇気を持って意見を言う訓練を積み重ねる試みを続けると良いと感じます。感想が長くなりました。
「知識」「見識(識見)」「胆識」の言葉を心に持ちつつ、人の話しに耳を傾けたいと思います。
先哲の智恵① 知識には「知識、見識、胆識」あり
江戸期の名著に「水雲問答」と言う儒学者と高名な藩主との手紙を使った質疑回答をまとめたものがあります。リーダーの信念と徳をどう培っていくかには、現代でも充分参考になる名著と思います。その中に一節にあるものを紹介します。
(訳文より)
・・「識」には三つある。一つは、「知識」で、これは一番つまらん。雑識と言ますけど、今日で言うとディレッタントというもの、これはあまり値打ちがない。人間には単なる知識ではなく「見識」、価値判断が大事である。見識がなければ語るに足らん。ところが見識があっても、どうかすると、その人が臆病である、あるいは狡猾である、軽薄であるというと、その見識も役に立たん。いかなる抵抗があっても、いかなる困難に臨んでも、確信するところ、徹見するとことを敢然(かんぜん)として断行し得るような実行力・度胸を伴った知識・見識を「胆識」と言う。見識があっても胆識がない人はたくさんいる。しかし人間は、胆識があってはじめて本当の知識人である。これは東洋の知識学というものの根本問題であります。・・・(安岡正篤著、「先哲が説く指導者の条件」より)
(感想)
色々な会議に参加することがあるのですが、会議の後になって「あのことは、こう思ったのだが・・・」「自分は、こうしたいと・・」と中心人物や、問題発言の人に、意見を言う人が居ますが、これこそ「見識あって、胆識無し」の知識人と思います。
公の場で、手を上げて静まった空気の中で、自分の意見を述べる「胆」の座った知識を持ちたいものです。
会議後のロビー活動でなく、自分の意見を述べるために、会議前のロビー活動方が、効果も信用も生まれると思います。
重要な会議には、少しでも早く会議場に到着し、主要な人物と雑談し、空気を読み自分の意見を真摯に聞いてくれる雰囲気作りも大事と思います。後は、会議での情報を真剣に識見し、思いのたけを勇気を持って意見を言う訓練を積み重ねる試みを続けると良いと感じます。感想が長くなりました。
「知識」「見識(識見)」「胆識」の言葉を心に持ちつつ、人の話しに耳を傾けたいと思います。
Posted by ノグチ(noguchi) at 18:34│Comments(0)