2007年10月11日

心温かい人は、慕われ、信頼される。

心温かい人は、慕われ、信頼される。

 地域の先輩方に色々指導を受けているのですが、いつもおだやかで、相手のことを
考え続けて居られ、驕り無く謙虚な生き方に、教示を受けています。
 先輩たちの生き方を見て、中国故事の『詩経』に次の一説があります。

「温温たる恭人はこれ徳の基なり」

 温温:おだやか、柔和
恭人:自分に対して慎み深く、人に対してはうやうやしい

 徳のある人は、周りの人から慕われ、信頼される。
 まちがっても、人の怨みを買うことはない。
 そん人を「温温たる恭人」と先人が説いている。

 「温温」反対の人を評しては、「冷たい」「とげとげしい」「きびしい」等
の言葉が浮びます。こちらのタイプに人は、冬の寒さを連想させます。これでは、人が
集まって来ないし、心を開いてくれる人のいない。

 「恭人」の反対は、傲慢な人。傲慢は、近づいてくる人まで遠ざけてしまいます。徳
とは、およそ無縁な人になります。

 また孔子は、「恭なれば則(すなわ)ち侮(あなど)られず」と語っています。「恭」もま
た処世の心得の一つと思います。


 『詩経』には、厳しい人生訓もあります。

 「初めあらざることなく、克(よ)く終わりあること鮮(すく)なし」
 意味:誰でもやり始めはうまくいくが、それを最後まで持続させるものは少ない。

 *「初心忘るべからず」 
 一、最初の緊張感を持続させるように心がけよ
  一、好調なときこそいっそう気持ちを引き締めてかかること

 常に、心がけが重要なように思います。

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<直前日記>
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10月09日 法規制重視は、社会を停滞させる。モラル教育の充実を
10月08日 夫婦は会話。豊後高田市の昭和まちづくり。
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10月03日 良識が通る社会を、市民が望むことが重要

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・菜根譚(さいこんたん)
 第五十六話 臨機応変に心がける
 第五十七話 広い心をもって生きる
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・心を育てる言葉
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「一攫千金より、本来の命題を目指す」
「位なきを患えず、立つ所以を患えよ(論語)」

・ウィリアム・ジェームズの言葉
「人が失敗する原因は、ひとつしかない。
それは本当の自分にたいする信頼の欠如である。」



Posted by ノグチ(noguchi) at 23:10│Comments(1)
この記事へのコメント
温温たる恭人とはそういうイミなんですね。
「恭人」になるべく邁進します。

「恭」という文字が入る、教訓など
他にありますか?
我が家は家計として恭の字が名前に入っていることが
多く、親しみがある分、興味があります。

もしよろしければメールでも結構ですので
教えてください。
Posted by hayashi at 2009年12月03日 23:20
 
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