2007年11月10日

「軽々しく態度を変えない」(菜根譚)

 毎日、信じがたい事件が起きています。命を軽視する意識が、悲惨な事件を起こすのだろうかと考えます。相手を敬い、思いやる心が薄れているように感じます。
 さて、今日は事業や仕事への取り組みの心構えと準備の意識を訓示した言葉を昇華します。


「軽々しく態度を変えない」(菜根譚)

 君子はしっかりと眼を見開いて現実を直視すべきである。いったんこうと決めたら、軽々しく態度を変えてはならない。

(解説)
 これは仕事を成し遂げるための心得でもある。そのためにはまず感情をまじえず、主観にとらわれず、冷静に自分の置かれている現実を直視してかかる必要がある。
『孫子』の兵法も「彼ヲ知リ己ヲ知レバ百戦シテ殆(アヤ)ウカラズ」と語っているではないか。彼我の状況を分析し、勝算我に在りと見たら着手するのである。「ダメモト」などという考え方もあることはあるが、これはあくまでも特別な場合である。
 いったん着手したら、あとは初志貫徹である。

(感想)
 日本には、「当たって砕けろ」と言う言葉も有りますが、準備も不十分で、無鉄砲にむかってもなかなか成果は出ないものです。
 緻密な準備と状況分析、また自身の分析を忘れずに、何ごとも臨むことが重要と思います。それでの結果を分析し、事業を検証し、目的を達しない時は再度準備して出直すことが必要と思います。
 民主党のリーダーのごたごたは、今後の対応が大事ですし注目しています。

 でも、昨日の日記ではないですが、チャレンジする気持ちも大事と思います。

 今日は、「菜根譚」から、故事を一つ紹介しました。 

*参考資料:守屋洋著「新釈 菜根譚」より



Posted by ノグチ(noguchi) at 08:38│Comments(0)
 
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