2007年12月06日

熟年で学べば、老いて衰えず(知恵の学問とは)

熟年で学べば、老いて衰えず(知恵の学問とは)
~烈士暮年、壮心已ず(曹操)~

 江戸後期の儒学者・佐藤一斎に影響を受けた志士たちの行動が、維新を変えたと私は考えています。(私論)

 
「少(わか)くして学べば壮にして為すあり。壮にして学べば老いて衰えず。老いて学べば死して朽ちず。」(佐藤一斎 言志晩録)


要約すると、

①若い者の怠て勉学せぬ物を見るほど不快なものはない。

②壮年になると、もう学ばぬ、学ぼうとせぬ者が随分多い。

③学ばぬと、案外老衰が早く来る。

ただし、雑学では駄目である。そこで、偉人の訓示に次の思考法が有りました。 


思考の三原則(安岡正篤語録)

一、目先に捉われないで、できるだけ長い目で見ること。

一、物事の一面に捉われないで、出来るだけ多面的に見ること。

一、何ごとによらず枝葉末節に捉われなず、根本的に考える。

そして、知恵の学問とは、知識の学問を超えるものと思う。


知識の学問は、理解力、記憶力、判断力、推理力など、誰もが一通りできるもので、研鑽すればある程度行き着く。

知恵の学問は、経験を積み、思索反省、人間として体験し、にじみ出て来る経験と人間性から生まれる直感的な知恵だと思います。

人間味とは、その人それぞれが経験したことでう生まれる思考法であり、生き方と思います。多くに偉人たちが、苦悩して行き着く「言葉」が、訓示として残っていると思います。


三国志の英雄、曹操は、常に先人の言葉「遺訓」を学び続けたと言われています。

「烈士暮年、壮心已ず」

は、曹操のあくなき挑戦者の心(精神)を現すことばと思います。
現代人も、常に挑戦者として、日々軽い緊張感で、人とも情報とも接して行くことが重要と思いました。

壮心已ず=チャレンジ精神を常に持ち続ける

日々、雑念の掃除が必要と思う、今日この頃です。
みなさんの近辺に起る出来事を紹介いただき、感想等々あれば参考になります。
よろしくお願いします。


・佐藤一斎
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=369759
 坂本竜馬、吉田松陰、西郷隆盛。幕末の英傑も愛読した人生指南書といわれる言志四録が代表的な著書として知られます。




Posted by ノグチ(noguchi) at 02:25│Comments(0)
 
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