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2007年12月06日

チャンスの意味(西郷南州遺訓より)

チャンスの意味(西郷南州遺訓より)

「西郷南州遺訓」の一節に、(現代語訳した意味で)「チャンスの意味」なるものがありました。一部を転載します。

(本文より)
 世間の人がたまたま成功するきっかけを得ると「チャンスをつかんだ!」と、まるで天から認められたかのような、何か手柄を立てたかのような口ぶりで唱えます。

しかし、どうにも、単なるマグレ当たりの場合が多いようです。そんなものは、人の道にあっては自慢にもなりません。

 「チャンスをつかむ」の本当の意味はとは、おのれの努力の積み重ねが徐々に形となっていき、ついには機が熟して、成功のきっかけとなることを指すのです。

 物事のつながりや段取りを常によくよく考えて、情勢を見極め、未来に移り変わって行く様を類推する。そうして、「今このように頑張っておけば、いつかはこうした成果に結びつくだろう」という考えのもとで、すぐには結果は出ない努力でも、怠らずにこつこつと進めていくのです。

 その努力が、積もり積もってついには、大きな成果に結びつく。

 チャンスをつかむとは、そうしたことを言うのです。 (中略)


 維新の英雄の言葉には、凄みというよりは、大哲学者の言葉とも取れるものを感じます。この西郷南州遺訓は、征韓論で意見を違え、帰郷した鹿児島へ、維新で敵方だった庄内藩の若者が、西郷隆盛に学ぼうと、元藩主を伴い教授を受けた言葉を記録したものです。

 大事業とは、多くの苦難と努力の上に成り立つといいますが、敵おも惹きつける西郷隆盛の魅力こそ、維新を実現させて力と思います。

 西郷隆盛は、幕末の思想家や儒学者をはじめ、当時の多くの知識人たちと交わり、学問を深めたと言われています。「事業は、人なり」と言うように、地道な努力と交流の中で、信用を培い、人脈を広げ、学問を深めて、人間力を高めて行くことが大事と、西郷南州遺訓は、語っているのだと思います。

 「チャンスとは、努力の結晶」と、世間が意識転換することが、泡沫の世に、好機だけを狙って右往左往する若者を、少なくして行くことにつながるのではと思います。

 今日は、維新の英雄・西郷隆盛の人生訓から、「チャンスの意味」を考える言葉を紹介しました。何かご意見等、頂ければ幸いです。



Posted by ノグチ(noguchi) at 22:27│Comments(0)
 
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