2007年12月18日

私達の生活の大部分は人真似で成立っている

私達の生活の大部分は人真似で成立っている


真似は尋常な行為である。子供は、理解する前に、まず真似をしなければ、大人になれないし、私達の生活の大部分は人真似で成立っている。

真似をするには、他人の存在が必要であるのみならず、他人への信頼が必要である。両者は、私達の尋常な生活感情のなかでは、一つのものだ。

私達が人真似を殆ど意識しないのも、この感情が、私達に如何に根強く、又解かり切ったものであるかを語っている。
(小林秀雄著「金閣焼亡」18‐136)


(感想)
 「子を見れば親が解かる。」
 「あの親にして、この子供。」

など、親子関係を現す言葉は、数え切れないくらいにある。要は、慣習も、生活も次世代が真似ることから全て始まると言えます。

 教育は、率先垂範と言いますが、子は自分の親を見てしっかり、真似をしているのだと思います。それを逆手にとって、真似される親になれるように親自身も自分を高めることが必要と思います。



Posted by ノグチ(noguchi) at 08:23│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。