2012年05月24日

不幸に負けないためには、希望を探すことだ。

不幸に負けないためには、希望を探すことだ。

人間、生きていれば思わぬ不幸に出会う。病気、社会的困苦、信用失墜、等々。

しかし、人間には、ゼロになった幸せをまたつかもうとする力がある。不幸や悪は何度も、私たちに襲いかかる。でも、厳しい状況でも、希望は見えないだろうが、どんなことがあっても探して欲しい。生きようとする生命力から、希望を求めることができる。

希望の達成感「幸福」は、長く続かないのも事実。
5つの幸福は、たった1つの不幸でチャラになる。
幸福は弱く、不幸は強い。

しかし、人間、考え方だ。
どうしても「幸福」になりたいなら、勝手に「幸福」と思えばよい。
幸福は、しょせんは主観的なもので、自分が幸福と思えば、幸福な気分になる。
例えば、朝、愛犬の散歩をしながら、「ああ、幸福」と思えばよい。
幸福は、しょせん自分勝手なものかもしれない。

忙中に、閑あり。
苦中に、楽あり。

先人は、うまい言葉を教えてくれる。
多忙な中に、休む時間をいかに取り楽しむか。
厳しい環境で、人の温かみ、優しさはうれしいもの。

現状を受け入れ、改善することで、希望が生れる。
孤軍奮闘が基本だが、周りの協力要請には直に応じることも、苦中に楽あり。
日常のお付き合い、仲間づくりが、襲いかかる多事多用を、乗り越えさせる。

西郷隆盛が、幕末の禁門の変で戦死した長州の久坂玄瑞を評してこうかたっている。

戦闘中の陣屋の中で、平然と本を読み、部下に指示を出す姿に「久坂どんは、お地蔵さんのようですな」と。人間は、常に事が起ることを予想し準備を怠らない。いざ事が起ったら、平然とやるべきことを実施する。西郷隆盛の説くリーダーの姿は、「無事は有事のごとく、有事は無事のごとく」とあった。
*無事は日常。有事は事件・事故等。

人間は、生きていれば様々な境遇に逢う。その状況を受け入れ、どう切り抜けるか、創意工夫が必要。また、常に厳しい状況が来ることを想定した心構えと準備を怠ってはならない。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 05:30│Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ
 
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