2012年06月20日

〈準備を怠らない〉チャンスを手にする人、逃す人

〈準備を怠らない〉チャンスを手にする人、逃す人

今日のオリーブ畑の視察は、まず私がオリーブの木を初めて見たことに意味があって、オリーブ畑、荒尾市のオリーブ推進の内容は、まだこれからだと思いました。しかし、新聞記事だけでは判らない、現地確認は怠ってはならないとつくづく学びました。

さて、数日前にリサイクルブック店で見つけた『禅、シンプル生活のすすめ』の最後の方のページに、次の一節がありました。(以下、全文転載)


「準備を怠らない」
  ~縁は万人に同じようにやってくる

チャンスを手にする人、逃す人

「因縁を結ぶ」と言う言葉があります。物事は、「原因」と「縁」が結びついて結果が出るということです。

 禅では、こういうたとえ話をします。

 二本の梅の木があり、一方の木は、春風が吹いたらすぐに花を咲かせられるように、寒い冬の間にも準備をしていた。もう片方の梅の木は、春風が吹いたら準備に取りかかろうと考えていた。まだまだ寒いと思っていたさなか、突然春風が吹いてきた。準備をしていた梅の木はパッとその縁をつかんで花を咲かせ、もう片方の木はその瞬間に花を咲かせる準備を始めた。

 ところが翌日には春風はすっかり影をひそめ、また真冬の寒さに戻ってしまった。結局準備を怠っていた梅の木は、その年に十分な花を咲かせることができなかった。

 人もまた同じです。

 縁という風は万人に吹いてくるもの。そのチャンスを活かせるかどうかは、日頃の心がけや準備によるのです。
(以上、『禅、シンプル生活のすすめ』より)

リサイクルブック店回りは、私の時間潰しの楽しみで、同時に元難民高等弁務官の緒方貞子氏の著書を、105円でゲット!これは、ラッキーでした。

リサイクルブック店回りは、2~3月に1度ぐらいのペースですが、思いがけない掘り出し物に出会います。本も出会いと思います。古本屋回りをするかしないか、私にとっては、準備の一つかもしれません。

※引用資料:枡野俊明著『禅、シンプル生活のすすめ』より


同じカテゴリー(故事、名言、訓示、スピーチ)の記事画像
「他はこれ吾にあらず」最後に報いを受けることができるのは行なった人です。
同じカテゴリー(故事、名言、訓示、スピーチ)の記事
 自ら矜(ほこ)らず、故に長たり(老子二十二章)〜いばっている人は孤立する〜 (2025-04-01 21:59)
 「事上磨錬」(じじょうまれん)という言葉〜陽明学〜 (2025-03-02 07:08)
 <平和な世の中>お辞儀は無抵抗を示す姿、握手は武器を確認する行為だった。〜境野勝悟『老子・荘子の言葉100選』〜 (2024-11-26 11:03)
 常を知らざれば、妄(みだり)に作(な)して凶なり。〜『老子』十六章〜 (2024-10-29 06:45)
 「人は誰もが、大河の一滴である」〜五木寛之著『死の教科書ー心が晴れる48のヒントー』〜 (2024-10-16 10:02)
 本来"リベラリズム"で大事なのが人間の心なのです。〜宇沢弘文著『人間の経済学』〜 (2024-09-30 19:50)

Posted by ノグチ(noguchi) at 19:12│Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。