2012年06月24日

木下藤吉郎の清洲城燃料費削減(無料)と治山事業に、信長感動!

木下藤吉郎の清洲城の燃料費削減(無料化)と治山事業に、信長感動!

おはようございます。今日は、中学校のスポーツの県大会予選(中体連)が開催されます。午前は、その応援に行きます。

さて、朝の読書で、木下藤吉郎こと豊臣秀吉の若いころの仕事振りが、作家の童門冬二氏の著書『人望力の条件』で紹介されていた。

織田信長は、清洲城の燃料(薪代)が多いことに悩んでいた。そこで、藤吉郎を薪奉行にして調べさせた。前任者は、藤吉郎が自分の仕事を調べるは、気分が良いものではない。藤吉朗は、台所に入って食事を一緒に作り、燃料使用量を計算した。そして、前任者に愛嬌を振りながら、兎に角、購入ルートを聞き出し、段々調べて行く内に、薪の産地から城に納入に、仲介業者が5人介在していることが分かった。これを、信長に報告すると、ただの内部告発者で終わってしまう。

それから藤吉郎は、産地の山間の村々を回って考えた。村を回ると、枯れた木が数本あった。藤吉郎は、「枯れた木を、2本分を薪にして城に無料で納入させ。その替わりに、苗木5本を無料で配る」ことを思い立ち、その地区の庄屋に相談した。以外に、その庄屋は理解を示した。その方法を、山間の地区に申し出ると、みるみるうちに、城に薪が集まった。

この方法を、信長に提案をしたら、快諾した。この先に、さらに落ちがあります。薪奉行の前任者も、その部下も、5人の仲介業者から、賄賂を受け取っていた。ただ、藤吉朗の薪納入方は、仲介業者を通さない、新たな産直ルートを作り、さらに治山治水の公共事業も作り出した奇策(ビジネスモデル)でした。
 この仕組みに、織田信長は感心し、前例の薪納入ルートは、無きもになった。それに、関心した。

さらに、藤吉郎の心を掴む手法は、新たな薪納入システムを作ったので、さっさと薪
奉行を辞めて、信長に前任の薪奉行に復職を申し出た。信長は、これも含めて、木下藤吉郎の薪購入の行政改革及び不正の改善策に感心し、前任者の不正糾弾をしなかった。前任者は、薪奉行に復職し、益々仕事に励んだそうだ。

行財政改革、不正の改善、治山治水、組織の倫理、木下藤吉郎は、薪の購入ルートを徹底的に調査し、一石二鳥をはるかに越える一石四鳥の行革をやってのけた、なかなかの実務家であったと思います。

織田信長も、城の維持には苦労したようで、先人の知恵を垣間見た気がします。参考になれば、幸いです。

*参考資料:童門冬二著『人望力の条件』より


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Posted by ノグチ(noguchi) at 01:14│Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ
 
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