2008年01月21日

(時間とは不思議)少年の思いでは未来へ、老年の思い出は余命を

(時間とは不思議)少年の思いでは未来へ、老年の思い出は余命を


<本文>

私たちが、少年の日の楽しい思い出に耽(ふけ)る時、少年の日の希望は蘇り、私たちは未来を目指して生きる。

老人は思い出に生きるという、だが、彼が過去に賭けているものは、彼の余命という未来である。かくの如きが、時間というものの不思議さであります。
                   (批評家・小林秀雄著「私の人生観」17-162、47歳)

(感想)
 多くは語らず、私は当時の小林秀雄氏の年齢になっているのですが、なかなかその境地に至るゆとりさえ無いのが現実です。

 私は、生き方が問われる、50歳直前の生活が今です。


*参考資料:小林秀雄語録より、「人生の鍛錬」(新潮新書)



Posted by ノグチ(noguchi) at 23:51│Comments(0)
 
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