2012年08月19日

家族(組織)への依存心の強弱により、トラブル率が増減する

家族(組織)への依存心の強弱により、トラブル率が増減する

おはようございます。今日も暑くなりそうです。

昨日、福岡市で開催された「ほめて育てる授業の達人」の菊池省三先生の講演は、人は自分の居場所探しているのだな、と考える機会になりました。

どんなに小さな言動にも注意をはらい、兎に角ほめる。認めてあげる。
荒れたクラスの修復人、授業の達人の視点、ほめる言葉、流儀に大いに関心を持った。九州各地から、100名を超える参加者がありました。

近々、熊本市でも菊池省三先生の講演があるそうで、是非とも再度お話を聞きたいと思います。

さて、話題は変わりますが、電通鬼十則の解説本に、次の一節がありました。

(以下、転載)
 実は、世の中で言ういい人ばかりである。いい人というのほ、大概、周囲に引き摺り回されて来た人たちである。・・・、
 皮肉な話である。自由を奪得しているが、自ら奴隷に落ちてしまっているだ。誰の責任でもない。自らの責任かおいて奴隷になってしまったのだ。
 自分の頭で考えよう。自分の言葉で喋ろう。自らの思想を持ち、自らの責任で行動を取ろう。この時、初めて人は自由になり、創造的になれるのである。(略)

抽象的な病原ですが、情報の洪水の中に生きていると、考えなくなる。かつてテレビが世に出たとき、知識人たちは国民の総白痴化を訴えた。テレビは、知識の統一化にはなったが、個性が目立たなくなっているようにも思います。

電通鬼十則の教えと、現代社会の風潮を比較すると、組織や社会(行政)に依存している人が増えた感じを受けます。

依存、依頼、誰か・何かを頼ることは、安楽だか、創造的な言動がなくなり、何か事が起こると、行き道を失ってしまう。作家の渡部昇一氏の本の一節に、下記があった。

(以下、転載)
・・・、やはり人間はもう少し精神力が
強くなった方が世の中のトラブルがなくなるのではないかと、思います。

イギリスの学者たちはひとり者で生活の心配がなかった人が多いけれど、同時にひとりいても寂しくなかった。彼らのように、ある程度、孤独に耐えうる精神力を持ったほうが、総合的にはみんなが幸せになれるのではないでしょうか。

人間の中で一番困るのは、依頼心の強すぎるタイプです。家族、あるいは友人、同僚でも、依頼心の強すぎる人というのほ、周囲に不幸トラブルをばらまいて歩く病原菌のような存在です。(以上、『人生を楽しむコツ』)

孤独を楽しめる人は、依存心(依頼心)の薄い人とある。男女共同参画社会という言葉が使われるようになって15年を越えるのですが、生活という分野で、依存心の強すぎる男性は、頼るものが無くなると、さまざまなトラブルを起こす。

これからは、
>ある程度、孤独に耐えうる精神力を持ったほうが、総合的にはみんなが幸せになれる・・・、
一人で生きていくスキル(精神構造)を持つことが必要かもしれません。

今日も長文をお読み頂きありがとうございました。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 07:40│Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ
 
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